まぎらわしいの2006年01月14日 23時24分39秒

木曜日のことです。

○○生命ビル5階に行く用事があり、バスで出かけました。
初めて行くところなので、前もって電話で道を聞いていました。
終点で降りて、大きな道路に出て、そのまま進んでいくと目的のビルがあるはずです。

歩き出したところで大粒の雨が降ってきました。
風が強くて持っていた傘をさすことができません。
服は濡れるし、髪は風でめちゃくちゃになるし、さんざんです。

ふと顔を上げると、目の前のビルに○○の文字が・・。

想像したよりずっと近かったのね、よかった~とビルに飛び込みました。

まっすぐにエレベーターに乗り込み、5階に行くと、ぬりかべのように大きな警備員さんが飛んできて通路をふさぎ、はるか上の方から咎めるように聞いてきました。

「何のご用ですか」

「△△課に来たんですけど、どこに行けばいいですか?」
警備員さんは、さらに一歩踏み出して、私を後ずさりさせました。

警備員さんの後方には、映画で見たようなセキュリティーの扉があるばかりで、異様にきれいで異様に殺風景です。

「ここは外務省です」
「でも、ここって5階でしょ?」
「△△課はありません」
「じゃ、どこにあるの?」
「知りません」

うへ~、困ったぞ。

困った頭を思いめぐらすと、そういえば、このビルには「○○火災ビル」とか書いてあったような・・・。私の目的地は「○○生命ビル」だったはず・・・。

「○○生命ビルと間違えました」
「では、お帰りですね」


1秒でも早く立ち去れ、という意味の言葉を、はるか頭の上に聞き、その場所を後にしました。

多分、雨に濡れそぼった私の姿が、監視カメラにばっちり残っていることでしょう。
どうせなら、もうちょっとまともな格好で写りたかったなあ。