デンジャラスキッチン2006年05月09日 22時32分35秒

実家の冷蔵庫には、いろいろな食材や調理したものがこれでもかと入っています。

実家はだいたい5~7人くらい人間がいますし、主に母が買い物、主に姉が調理を担当しているので、このあたりにも食材が増えてしまう原因があるのかもしれません。
母はコンビニでもスーパーでも、いっぱい買うのが生き甲斐で、調理担当の姉も、賞味期限にはこだわらず、おおらかです。
お肉を冷蔵庫から出しながら「あ、賞味期限過ぎてる。そろそろ使うか・・」という世界であります。

犬だけは新鮮なササミをゆでてもらっているようなので、心配には及びませんが。

先日、「古いフルーツの缶詰があるから、それを入れてゼリーを作ろう」と姉が提案しました。
食材を消費するいいアイデアではありませんか。

棚からパイン缶とモモ缶が出てきましたが、どちらも見るからにビンテージ物。ラベルも一昔前のデザインで、アンティークです。
いつのだよ~。

缶をひっくり返して見てみると、パイン缶は02年、モモ缶は印字が消えていて不明。おまけにふっくらと膨らんでいます。

「4年も前に賞味期限切れてますけど・・・(新しそうな方が)」
「えー? 製造年月日が書いてあるんでしょ?」
「今は賞味期限が書いてあるんだよ~」
「大丈夫。缶詰だから」

姉が、ふくらんだ缶に缶切りを刺すと、ぷしゅーっと音がして、中の何かが霧状に飛び出したではありませんか。
後ずさりする私。
少しも動じず缶を開けきった姉は、かつてモモだったものをお皿にあけました。

「あっ色が変!」
そりゃそうでしょう。

「味も変!」
食べるなよ。

いやー、チャレンジャーだな、うちのねえちゃん。
子供の頃からねえちゃんにはかなわなかったが、今でも絶対かないません。

続いてパイン缶を開ける。
こちらは正しい缶の形を保持していたし、賞味期限が切れてから4年しか経っていないので大丈夫そうです。
最初にモモ缶の惨状を見た後ですので、大丈夫の範囲が非常に広くなったとも言えます。

ちょうどパン生地を作っていたところだったので、このパイン缶を練りこんで焼くことにしました。
棚を探すと、2年前に賞味期限が切れたばかりの、まだ新しいシナモンの粉があったので、まぶします。
おしゃれなパンができました。



沖縄に戻って、がらモンに缶詰騒動の話をすると、
がらモンは、
「ぼくも、ここにあった古いサバの缶詰食べたんだよ」と言うのでした。

そういえば、ストック棚にサバ缶があったかも・・・。

「だけど、いくらなんでも賞味期限は切れてなかったでしょ?」
「1年くらい過ぎてたよ」

・・・・私も、姉と同じ道を行くのかも・・・・・。