首輪物語 ― 2006年05月13日 23時55分42秒
今日は、チョー久しぶりに犬をお風呂に入れた。
お風呂あがりは、ハイテンションで走り回り、あとはパタッと寝てしまう。
毛が乾いた頃、はずしていた首輪を見せる。
ぴぐモンは、大喜びでシッポをふりふり近づいてきて、首輪の装着がしやすいように、首を伸ばしてじっとしている。
じっとしてはいるが、うれしくてシッポは振りっぱなしだ。
首輪が大好きな犬なのだ。
ぴぐモンには、「首輪=飼い犬=うれしい」という認識があるのかもしれない。
ぴぐモンを公園で初めてみかけたとき、首輪をしているように見えた。
首輪をしていたなごりで、首の毛がぺちゃんこになっていたのだろう。
ぴぐモンは、首輪をはずされて、玄関から追い出された犬なのだ。
この犬を拾おう、とココロに決めたものの、抱っこして部屋まで連れてくる自信がなかった。
そこで、適当な首輪を買い、ドッグフードを買い、いつも持って歩いていた。
お日柄のよろしい日、まんまと首輪をつけることに成功、ちょっと嫌がるのをむりやり引っぱって連れてきてしまったというわけだ。
それからというもの、いつもいつも一緒にいた。
1ヶ月くらい経った頃だと思う。
散歩のとき、何かのはずみでぴぐモンの首輪がすっぽりと抜けてしまった。
私は「走って逃げたら捕まえられない!」と思って非常に焦った。
しかし、ぴぐモンは逃げなかった。
私の足元で、おんおん泣きながら、必死で首を地面にこすりつけていたのだ。
「首輪がない! ぼくの首輪がない! 捨てられちゃう! ああ、どうしよう!! おおんおおん」
狂ったように身もだえているぴぐモンを抱き上げると、一瞬でおとなしくなりじっとしていた。
そして、首輪をつけると、胸を張ってうちに向かって歩き出した。
ぴぐモンの、首輪を捨てない旅はこれからもずっとずっと続きます。
最近のコメント