辺野古からのメッセージ2006年06月07日 23時07分29秒

5月15日に沖縄タイムス文化面に載った、平良夏芽さんの文を、皆様にもぜひ読んでいただきたいと思います。

沖縄タイムスのHPで読めるかな~と思ったのですが、探せなかったので、ご本人に了承をもらい、ワタクシがページを作ってしまいました。

米軍再編の最終案が出たあとに、数々の記事が出ましたが、私にとって一番わかりやすかったのが、現場からの夏芽さんの文だったのです。
何度も何度もうなずきながら読みました。

「もう辺野古には基地がつくられてしまうのか?」「岩国はどうなるの?」と不安な思いをされている方も多いことでしょうね。
それから、「辺野古の反対テントはどうなっているの?」と心配されている方も。

そのお答えにもなると思います。

一人でも多くの方に読んでもらえたらうれしいです。

日米「合意」と沖縄  平良夏芽


最初から最後まで真面目に書くとちょっと照れるな~。

愛国心って?2006年06月10日 15時29分22秒

「愛国心」について、書いてみようと思ったのだが、うーむ・・と考えているうちに月日は流れーてどこどこいくーの♪

まあ、しかたがない。
常日頃、「愛国心」について考えているわけではないからね。
むしろ全然考えていないです。はい。

しかーし!私はすでに充分
伝統文化を尊重し、郷土と国を愛している!(はず)

三線習っているしね。(伝統文化を尊重し)
沖縄そば好きだしね。(郷土を愛し)
サッカー応援したいしね。(国を愛し)

私ったら、歩く教育基本法改正案ですけど何か?


そもそも「愛国心」って何?
一般ぴーぷるである私の場合、これがまた次元が非常に低い。

生まれた地域の景色、料理、習慣を覚えながら成長してきたのであるから、「日本っていいよねー、お米がおいしくて。3食パスタじゃちょっと飽きるかも」と思ったりするのも、まあ当然のなりゆきだろう。

「それに日本には親も友達もいる。よその国に行ったらさびしいだろうな。言葉も通じないし」ってそりゃあそうだべさ。今は日本にいるんだから。

つまり、よその国のことを知らないから、日本に対して「愛国心(=近しい感じ)」がある気がするだけであって、高校野球では地元を応援してしまうのと同じことだ。
そのなかに、日本政府とかコイズミの政策とかアメリカ一辺倒主義とかは含まれていない。

慣れ親しんだものに対する懐かしい気持ちは、誰にでもあるだろう。

で、今回は生まれてみたら日本だったわけだけど、ルワンダだったかもしれないし、北朝鮮だったということも充分にありうる。
望んだ国に生まれることはできないし、複数の国に同時に生まれて、どれがいいか比べることもできない。

私が日本に対して持っている「愛国心」は、単なる偶然のタマモノだ。

だから私は、それぞれの国の景色や料理や習慣に敬意を払いたいし、友達や親きょうだいを大切にしながら日々を過ごしている人が、世界中にいることを忘れないでいようと思う。


さて、「愛国心」には、もう一つある。
それは、政府が国民に求めるところの「愛国心」であります。

政府に「愛国心」を持ち出されたら、とる物もとりあえず地平線の彼方まで退却したい。

理由はこうです。
まず、政府ときたら、「自国を愛する」を、「他国を排除する」「他国をさげすむ」ことにリンクしたがるから。

ほんとうによその国がダメで、自分の国が上等なのかというと、そうではない。
政府のダメさを国民に指摘される前に、「隣の国はヒドイ!」と言って、国民の目をよそに向かせるというのはよくある手段だ。

さらに、政府の言う「愛国心」は、すべてを超越した正義の印籠として、国民に向かってつきつける刃になるから。

他国を排除した返す刀で「非国民」というレッテルを貼り、国民の中にも排除の対象を作ったりするだろう。

この段階にくると、自分が「非国民」と言われたくないばかりに、ほかの人をおとしめる奴が出てくるし、あっという間に、人の目をうかがってばかりの不自由きわまりない社会が出来上がるというシステムだ。

あとは簡単。
「愛国心」の名のもとに、さげすんだ他国の人たちと戦って殺したり殺されたりするだけです。

政府の持ち出す「愛国心」には、「何となく好きだな~故郷の風景」なんてものはひとカケラも含まれていない。
あるのは、「国民を絶対服従させる方策」だ。


片や「懐かしい故郷や愛する人々を思い起こさせる言葉」、
片や「よその国をけなしまくったあげくに有無を言わさず戦争に向かわせる言葉」、
これが同じ「愛国心」という言葉で語られるところに、すべての問題があると思う。

それぞれ「愛郷土心」「愛国家心」くらいに言い換えて、内容をはっきりさせておかないといけない。

そうでないと、誰にでもある優しい気持ちが、いつの間にか憎しみや、さげすみへと誘導されてしまうことになるだろう。

気をつけよう儲かる話と愛国心(ばるタン)



案外長ーくかかったのよー、これ書くの^^;
これを書かないうちは、サッカーの応援もできない気がしておりました。
これで心おきなく日本の選手を応援させていただきますが、愛国心のあらわれではありませんよ~。
中村俊輔がカワイイからです~^^

ほんの少しだけ追体験2006年06月14日 00時03分39秒

これからおでかけ

用事があって、テロテアさんのおうちを訪ねた。
ドアを開けてもらったとたん、「!!」と思った。
強烈な血と膿の匂いが部屋中に充満していた。

「テロテアさん、大丈夫?」
いつもなら、小走りで寄ってきてくれるテロテアさんは、奥の座敷にいた。
ぴぐモンと私が玄関にいるのに気がついて、大きなおめめでこちらをじっと見て微笑んでいる。
その場から動かずに、スフィンクス座りのままだ。

「この匂いか・・・これは・・・すごいね」と私は感心する。
「これでもずいぶんよくなったよ」とテロテアママ。


経緯はこうである。

ウルトラ団地の地域猫さんの中に、非常に気の強い猫さんが1匹いる。
団地を散歩する犬の全員が、この猫さんに襲われた経験を持っているのではないだろうか。
突然飛びかかって、犬をボコボコにするのが趣味らしく、茂みの中にいたり、角を曲がったところにいたり、エレベーターを降りたらそこにいたりするので、防ぎようがない。

その猫さんが、最近赤ちゃんをお産みになったとかで、凶暴がスキルアップしていたのだ。

その日も、テロテアさんとテロテアママがゆっくりおっとりと散歩していたところ、凶暴猫さんの襲撃をまともに受けてしまったという。

ただでさえ、歩く無防備と呼ばれている二人であります。

爪を全開にした凶暴猫さんにバリバリひっかかれ、普段無口なテロテアさんも、「きゃんきゃん」と泣き(反撃はしない)、二人は血だらけになりながらホウホウのテイで家に逃げ帰ったというわけだ。

傷口をきれいに洗って、病院で抗生剤ももらったので、ひっかき傷はカサブタになって快方に向かった。

でも、猫の爪は長かった。(ついでにばい菌だらけだった・・・)

ある朝、気がかりな夢から目覚めると、家中が不思議な匂いで充満していたそうだ。
「部屋のどこかで下痢でもしたのかな? 血便?」とあちこち探したがわからない。

そのうち、テロテアさんの肩から、たらたらと膿が流れているのに気がつくことになる。
治ったはずの傷だったが、皮膚の奥では深く静かにばい菌が繁殖していたのだ。

数日後、テロテアさんの肩には、クレーターがぽっかりと口をあけていた。
大きさは、親指と人差し指で円を作ったくらい。深さも深そうでとても正視できない。
見るも恐ろしいぐじゃぐじゃのクレーターは、あふれるように膿を流し続けた。

ぴぐモンと私が訪ねたのは、そんな頃のことだ。


テロテアママと二人、感慨にふける。

戦場で大けがをして、傷口を清潔に保つことは不可能だ。
栄養失調も加わって、治るより膿んで腐っていくほうが早いだろう。
沖縄戦の(被爆や空襲その他でも)体験談に、必ず「血と膿の匂い」が出てくる。
「あの匂いだけは、説明できない」と。

「この匂いかあ・・・(くんくん)」
「うん、これだよ・・・」
「これなんだね・・・、これのもっともっとひどいの」
「うん、これの1000倍か1万倍かそれよりもっとひどいの」
(想像する)
「うーん・・・・」
「うーーん・・・・」

「傷口にウジがわいて・・」というのも必ず出てくる話だ。

テロテアママは言う。
「蝿ってすごいんだよ。病院から戻って車を降りたら、すぐ蝿が傷口に止まろうとしたの」
「タマゴ産みつけられるところだったんだね」
「一瞬で産むはずよ」
(想像する)
「わー・・・・」
「わーー・・・・」


60年前をリアルに想像しながら、同時に、戦争をしている地域では今でも同じことが起こっているはずだ、と思う。
平和ボケだと言われようとどうでもいい。
犬でも手厚い治療が受けられる、そんな世の中の方が、ずっと正しいのだ。


追伸
テロテアさんは、少しもいやがらずに傷口を洗わせてくれました。
病院の治療も、きちんと受けたのです。
診察台の上に姿勢よく凛々しく立っていた姿は、病院中の賞賛を集めるのに充分でした。
今日、クレーターはずいぶん小さくなり、10円玉くらいになっていました。
もう、60年前を思い起こさせることはありません。
いつもの平和の犬に、あと少しで戻ります。

梅干し初日2006年06月15日 01時56分20秒

梅干し初日

いろいろと調べてみた結果、
「今までの私のやり方は、正式なうめぼしではなかった!」
ということが判明いたしました。

地域の集まりで習ったやり方だったのですが、
あれでは梅の酢漬けだった・・・。
塩が極端に少なくて、ほとんどが酢。
(しかも、習ったレシピでは市販の味付け酢。私は普通の酢を使ったけど・・)

やっぱり保存食は保存食としての敬意を払い、塩をケチってはいけないと思いました。

由緒正しいうめぼしになあれ!

洗い桶に梅2kgと塩が18%。
パンをこねる容器でふたをして、梅サワーをおもしにしています。
置き場所をどうしよう・・・。

シンドラーのリフト2006年06月16日 01時25分44秒

カフェのインテリア


この前行ったカフェの窓
(ごくたまに、そば屋以外にも行くのだ)



エレベーターで若い人がお亡くなりになるという悲しい事故がありました。
うちも高層階に部屋がありますので、毎日毎日エレベーターを使って、外出、帰宅をしています。
エレベーターメーカーは違いますが、とても人ごととは思えませんでした。

ウルトラ団地のエレベーターは、子供が揺らしたり、おしっこしたりしています。
台風の時は潮風が直撃しています。
シンドラーのリフトでなくても、心配は多いです。

台風の時、停電すると、家中の電化製品と共にエレベーターも止まります。
ウルトラ団地では、電気のポンプで水を汲み上げているために、断水もしてしまいます。

最近は、ありがたいことに、台風の時の停電がほとんどないのですが、去年の今頃冷蔵庫が壊れたことがあり、その頃から「電化製品」と「道具」の違いを強く意識するようになりました。
電気が止まったらどうなるんだろう、壊れて動かなくなるのはともかく、変な動きをしたらどうなるだろう、とたまに考えます。

アシモくんの走る姿は愛らしいけれど、自分の方にまっすぐに走ってきたら恐いです。
あの体重と力で、壁に押しつけられたら、多分もうだめです。
(どこまでネガティブなんだ・・・私って・・)

昔ながらの道具は、電気を使うことなく生活を豊かにしてくれていたんだなあ、と思います。
生活が電化中心になるとともに、駆逐されてしまった道具でも、そろそろ復活してくるものがあるのでは?

たとえば、おひつ(←四畳半の住人さんのサイトです)
たとえば、足踏みミシン。(←フォルムが美しい!)
たとえば、梅干しを入れておく陶器の瓶。(←すごくほしい!)

結局、ほしいものを書きたかったのか、私。