硫黄島映画 ― 2006年11月01日 23時51分18秒
硫黄島の映画を見ようと思っておりまして、戦争映画でイヤなんだけど、なんだか私は硫黄島が他人とは思えないのです。人じゃないけど。
戦艦大和も他人とは思えない気がしています。人じゃないけど。
「男たちの大和」は見逃しましたが、本はちゃんと持っています(←読めよ)。
どちらも、沖縄と深く関わっているので、これはもう仕方ないですね。
戦艦大和は最後の目的地が沖縄でした。
もちろん来ることはできなかったのですけどね。
まったく関係ないけど、先日、ひめゆり祈念資料館で、元ひめゆり学徒の方の証言を聞いているとき、集まっていた人の中から突然「くろ~ずよあ~い♪」と長渕の着歌(男たちの大和主題歌)が力一杯響き渡ったので、私は心の中で「アニキ、なにやってんだよ・・・」と思ってしまいましたわ。
硫黄島は、沖縄戦のひとつ前の戦場です。
日本軍は、プレーリードッグの巣のように、島中に壕を掘っていました。
どこにいるのかわからない敵と戦うのは、いくら物量が豊富なアメリカ軍も大変だったことでしょう。
で、穴を見つけると埋めたり爆破したり、火炎放射器を浴びせたり、ガソリンを注いで火をつけたりと、いろんなアイデアであれこれやったわけです。
日本軍が戦って戦闘が長引けば長引くほど、アメリカの戦死者が多くなればなるほど、報復として残虐な方法を編み出していったということです。
となると、戦争の賢いやり方は「すぐ負ける」。
理想は「戦わずして負ける」ですね~。
硫黄島で試されて効果のあったことは、直後の沖縄戦でもそっくりそのまま使われました。
壕やお墓や自然の洞窟にみんな潜んでいましたから、予行演習はばっちりです。
でも、硫黄島の壕にいたのは軍人さんだけですが、沖縄の場合は民間人も一緒でした。
民間人を避ける砲弾は、21世紀の今でも開発されていないのです。
せめて赤ちゃんと子供だけは助けてほしいといくら願ってもだめなのです。
ですので、いざとなったら日本人らしく潔く速やかに負けましょう。
負けたって大丈夫、だって負けたことあるしー。
占領されたって大丈夫、だって占領されてたしー。
それに、沖縄はよその国になっちゃった経験だってあるけど、なんとかなったってば。
そんな思いをさらに磨きあげるのに役に立つと思うんだ。硫黄島の映画(と言いながら半分逃げ腰・・)。
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