ヒル酒2006年12月22日 23時48分34秒

風邪をひいて寒気がするときには、ストック棚の奥から「ヒル酒」を出してきます。

かつて姑に、「ヒル酒あげようね」と言われたときにはビックリしたものですよ。
ハブ酒の親戚かと思いました。

おそるおそる瓶をのぞくと、ヒルは蛭(ナメクジ系)ではなくて、蒜(ニンニク系)でした。
でも、瓶が妙に古いし、蓋にホコリが・・・。
お持ち帰りしたものの、恐ろしいので放置していました。

しかしある時、ものすごい悪寒がして、「私をあたためてくれるものなどこの世に何もない!」と絶望しかけたとき、なぜかヒル酒の瓶に手が出たのです。
本能としか言いようがありません。
初めて開ける蓋・・・。
皮もむいていないにんにくが大量にお酒の中に入っています。
姑は黒砂糖も入れていたので、お酒は真っ黒です。

慎重にお酒をスプーンですくって湯飲みに入れ、お湯を注いで飲みました。
すぐ、からだがあたたかくなってきました。
「ヒル酒さま~♪」
一瞬でヒル酒信者になってしまいました。


今あるヒル酒は、私が漬けたものです。
姑と同じように泡盛プラス黒砂糖ですが、ニンニクの皮はむきました。
ラベルを見ると2002年、ニンニクの匂いもまったくしないくらいに熟成されています。

ところで、最近あまり風邪をひかないのでヒル酒は全然減りませんよ。
元気なのはありがたいのですけど、漬け魔の私としてはちょっと残念です。