小説の中の辺野古2007年07月28日 00時36分43秒

小説を読んでいました。

私の想像を完全に超えている厳しい状況の中、魅力的な主人公は果敢に立ち向かっていきます。

人を思いやって地道に暮らすことが主人公の希望ですし、この作者がいつも語りかけたいことなのだと思います。

主人公は、運命に導かれるように沖縄にやってきました。
最後の闘いの場所なのです。


主人公が見つめる沖縄の姿を作者はこう書いています。


「本土防衛の不沈空母として位置づけられながら、実際に米軍の上陸が始まれば、大本営の戦略的判断によって当然のごとく見殺しにされた島。

十五万人に及ぶ住民を悶死させた罪は、国政レベルではついに一度も総括されることなく、反共の防波堤としてかりそめの主権を与えられた日本が、契約のあかしとして勝者に差しだした島」


まさしくその通りでございます。

この小説では、辺野古がとんでもないことになりました・・・。
(でも、米軍はみんな本国に逃げ帰りました)