着々と・・ ― 2007年08月03日 02時26分22秒
着々と作業は進んでおりますよ。
「たんすにジュゴン」の絵付けや紐通しをやりつつ、大鍋ではフクギの煮染めです。
「たんすにジュゴン」って何? とおっしゃる方に軽く説明いたします。
「たんすにジュゴン」は、重曹の入った巾着でして、ジュゴンの絵が描いてあります。
ジュゴンの絵がヘタですが、ちゃんと「じゅごん」と字で書きましたから大丈夫。
物真似のへたなヒトが、とにかく「森、進一です」と言っちゃうのと同じです。
重曹は消臭になるので、たんす(あるいは下駄箱など)に入れていただきます。
たんすを開けるたびに辺野古のジュゴンを思い出すシステムになっています。
思い起こせば、2005年10月末、ヘリが落っこちたりして危険な普天間基地が返還されることになりました。
わーい!わーい!やったー!
と、喜んだ瞬間、
「そのかわり、新しい米軍基地を日本のお金でつくる。場所は辺野古」
沖縄中から「ずごっ」「ずごっ」とずっこける音や「ばたっ」「ばたっ」と倒れる音が響き渡りました。
市民投票や海の上の座り込みで、市民は辺野古の基地建設にNO!と言ったのに、日本とアメリカの政府は勝手に決めたと言うのです。
辺野古に複合軍事施設(滑走路・軍港・実弾を積み卸しする波止場など)を作る計画は、ベトナム戦争の頃、米軍が考えたことだそうです。
でも、ベトナム戦争にお金をつぎ込んでいたアメリカは、基地をつくるお金がありませんでした。
立ち消えて忘れ去られていた計画だったのに、日本が作ってあげると言い出したのです。
福祉や教育や地域に回すべきお金を、基地建設に回せばいいということです。
お金はそれでいいかも知れないけど(いいのか?)、ベトナム戦争は30年以上前のことです。
30年前は、環境のことなんか大事じゃなかった。
まさか、こんなに温暖化が進むなんて、誰が想像したでしょう。
地球に生きる以上、自然に対して謙虚になるべきだ、と実感したのは、ここ数年ではないでしょうか。
30年前の計画通りに、海を埋め立てるのは愚かです。
間違っています。
自由を守るとか、テロと闘うとか、アメリカの大義名分はいろいろありますが、よその国に暮らす人々の自由を脅かし、子供たちを含む民間人を無差別に殺しているのが米軍の実状です。
辺野古に新しい米軍基地を作ってはいけないのです。
私たちにできることは何だろう?
基地建設なんか絶対だめですよ、と伝えるにはどうしたらいいの?
で、ブログの常連コメンテーターの皆さんに、あれこれご意見を伺いながら誕生したのが、この「たんすにジュゴン」だったというわけです。
1000個作ったら、千ジュゴン観音になって、辺野古を守ってくれる・・・と思っているうちに、2000ジュゴンを超えて、数えるのがめんどくさくなったので、いくつ作ったかもうわけわからなくなりました。
というわけで、「たんすにジュゴン」は、新基地建設にNO!を伝えるための、マヌケ部門グッズとして君臨しているのです。
まだまだどんどん作りますとも! イェイ!
最近のコメント