県庁and包丁2007年12月19日 01時09分58秒

大きな工事をするときには、環境影響評価(アセスメント)の手続きが必要です。

米軍普天間飛行場を、辺野古に移設する(ホントは新品の基地建設)工事のアセスメント手続きはこんな流れになっております。


8月にアセス方法書(こうやって工事しますよ~という説明書)が国から沖縄県に示される。

沖縄県は、話し合いが進んでいない、と受け取りを拒否。

本来ならば、アセス方法書を市民が見る部屋を県庁などに作るのだけど、県が受け取らなかったので、国はちっこいアパートの一室などを借りて、そこでヒッソリと見せていました。というか、見る人もいなかったりしました。

それから、「この工事でいいですよね。何か意見があったら言ってください」と市民から意見を募る期間がありました。

有識者たちによる「県環境影響評価審査会」というチームもありまして、何回も集まって審議をし、県に答申を提出したのが12月17日でした。

審査会の答申は、「今のアセス方法書には、必要なことも書かれていない不備なものなので審議できない」(意訳)というものでした。
それから、「今、辺野古でやっている調査は、中止も含めて検討しないとだめよ」(意訳)と言ってくださいました。



今日、「審査会の答申をちゃんと受け止めてね~」と、県に要請するというので、私も行ってきました。

県庁にお出かけするならば、ついでにもう一つ用事もすませましょう、とバッグの中に包丁を忍ばせるワタシ。
手にはちゃんと手袋をしたので指紋もつきません。

思わず挙動不審になりそうですが、冷静を装って行きましょう。

ずっと使っていた研がない切れない安全包丁の、持ち手の木が割れてきたのです。
金物屋さんに持ち込めば直してくれるのではないだろうか、ついでに研いでもらおう、というナイスなアイデアだったのでした。

しかし、包丁を研いでくれる金物屋さんって少ないのですね。
3軒目にやっと「包丁研ぎます」と手書きの紙が貼られている金物屋さんにたどり着きました。

しかーし。
「研ぐのはできるけど、柄を直すことはできない。その包丁は使い捨てるしかないでしょう」と言われてしまいました。
そうなの?
なんか、がっかり。

がっかりしたので、研いでもらうのもやめて、包丁のお値段だけチェックしてお店を出ました。

そしてそのまま県庁へ。

包丁を金物屋さんに預けて、丸腰で県庁に行くという計画はここで頓挫したわけです。

県庁ロビーでは、なにやら表彰式の準備が整っていて、胸にリボンをつけた人、報道の人、司会の人などが集まっていました。

「知事が来るんじゃない? 審査会の意見をちゃんと国に伝えてって直訴しようよ!」と要請に来たお仲間が言うのですが、包丁を持っている人に直訴されたくないだろうなあ・・・とずるずる後退するワタシ。
(結局、知事も来なかったので直訴もなしでした・・・)



辺野古の海を埋めたくない皆様にお願いです。

沖縄県知事宛に、FAX、メール、お手紙何でも結構ですので、「審査会の答申は正しいと思います」「ジュゴンやサンゴを守ることが沖縄の将来に必要です」などなど、送っていただきたいのです。

◆郵送の場合 〒900―8570沖縄県那覇市泉崎1の2の2 知事公室広報課「知事へのたより」あて
◆FAXの場合 FAX番号098(866)2467 知事公室広報課「知事へのたより」あて
◆Eメールの場合 kouhou@pref.okinawa.lg.jp

審査会の先生方は、「このままでは法が死ぬ」とおっしゃっておられました。


リーフチェッカーさめさんのブログ(←リンクしました)に詳しい記事があります。