映画「闇の子供たち」2008年10月04日 21時50分26秒

危険回避ニャオス

今日は、私にとっては一大イベントの日。
猫2匹をまとめてワクチン注射に連れて行こうとしているのです。

1匹ずつ、2回往復するという手もありますが、どうせなら一度で済ませたいです。

猫を入れていく袋(レジカゴにぴったり収まるバッグ・ヒモで口が閉まる)を二つ用意して、ニャンギラスを呼ぶと、何か食べる物でもくれるのかと、ニャーニャー鳴きながらやってきました。
た、単純すぎる・・・。

なんなく捕まえて、袋に入れて口を結び、玄関に転がしておきました。


ニャオスは、さすがに不穏な空気を読んだのか、箪笥の上に避難(写真)。
でも、「コロコロカーペット」にコロコロされるのが大好きなニャオスは、コロコロを見せると飛んで降りてきました。
た、単純すぎる・・・。

捕まえて袋に押し込めようとするのですが、こちらは必死で抵抗して、袋の口を閉じようとする前に、何度もすり抜けてしまう。
それを何度も捕まえて、無理やり力ずくで押し込める・・・。
その行為が、この前見た映画とリンクしていきました。


「闇の子供たち」には、売春や臓器として売られていく子供たちが出てきます。
行きたくない子供を、無理やり力ずくで連れて行くのです。
売春宿に売られて虐待されるより、臓器として売られた方がすぐ死ねて楽ではなかろうか、いやいやそれはあんまりだ・・・と堂々巡りするきつい映画でした。

「闇の子供たち」は、めったにゆっくり会えないお友達と一緒に見て、そのあと楽しくおしゃべりをしておいしい物をたくさん食べたのです。
ですので、映画の内容は、後からどっと押し寄せてきました。

その数日後に、「おくりびと」を見に行ったときには、「闇の子供たち」が頭のほとんどを占めていて、もっくんの納棺の所作は美しいし、ほろりとしたり笑ったりしたけれど、納棺にこれだけ手をかけるってか? 鶏小屋みたいなのに入れられてそのまま焼かれてたぞ、と思ってしまい、「おくりびと」を観賞する資格が全然ありませんでした。



さて、猫を入れた袋を二つ、車の後部座席に転がすと、おとなしく袋に入ったニャンギラスはニャーニャー泣きわめき、抵抗し続けたニャオスはあきらめたのか無言のままです。

ああ、売られていく子供も、こんなふうだろうな・・・。

売られた先では、病気になるのが当然のような環境に置かれ、病気になればポイ捨てされる子供たち。
その子供たちを思いながら、猫のワクチン注射のために、病院に向かう私。

混迷の闇は深まるばかりです。