NHK「日本の、これから」裁判員制度2008年12月08日 13時57分58秒

6日、NHK「日本の、これから」は裁判員制度についてでした。

私は夕方からのバイトだったので、録画予約をして出かけました。
放送は2部に分かれていて、最初は模擬裁判のドキュメント、次にスタジオでトークです。

やっと今、前半の模擬裁判を見ることができました。

抽選で集められた6人の人が、ほんとうにあった事件を元にした裁判に臨みます。
殺人現場の写真や、凶器のナイフを見せられ、被告の人と間近で向き合う裁判員。
被告の親の涙を見、被害者の遺族の怒りを聞き、「死刑」か「無期」か、と悩むのです。

6人の裁判員がそれぞれ悩まれた末に、多数決で死刑の評決になりました。
そして、量刑を言いわたすときも、裁判員は被告と向き合う席に座ります。

私にとっては、テレビを見ているだけなのに、過程の全てがつらいものでした。
裁判員の人たち、よく頑張ったなあ・・・私だったら最初っから最後までわんわん泣いていたと思います。
模擬でもこんなに大変なのだから、本物の裁判だったら、私は壊れます。

人にはそれぞれ、出来ることと出来ないことがある。

ワタシにも出来ることはありますよ。
たとえば、もつれた糸を少しずつ糸巻きに巻いていく、とかね。

なぜなら、ワタシのあこがれは、映画「初恋の来た道」に出てきた、目の不自由なお母さんなんです。
あのお母さんは、手さぐりで機織りの横糸を巻いていたではありませんか。
ワタシも目が見えなくなったら、すずめのメンバーのために手さぐりで糸を巻きたいですよ。
そんなワタシの人生に、人を裁く要素はこれっぽっちも入ってこないでほしい。

それに加えて、冤罪だった場合に裁判員が見極められるかどうか、甚だしく疑問が残るとも思いました。


この模擬裁判ドキュメントは、裁判員に選ばれた人たちの真摯さにとても好感が持てましたし、臨場感が伝わってきて、ベストな番組でした。

後半のトークも近いうちに見ます。