モノ屋敷 ゴミ屋敷 52010年02月04日 13時33分15秒

イギリスに留学した知人はこう言っていた。
「こっちの人は、穴の開いた服を平気で着てるよ。スカートも靴下も何枚か重ねると、穴の場所がずれるから大丈夫って」
「ラップの切り取りは紙歯。ラップがなくなる頃にはヘロヘロになっているけど問題ない。たまごパックも紙製でスーパーで回収していて何度でも使うよ」

中国で暮らした友達の話。
「感動したのは、コルクのフタ屋さん。大きなフタからちっちゃいフタまであって、どんなビンでもOK。そういえば、ビンの本体よりもフタが先にだめになるよね。ビンを持ってお店に行くと、丁度いいフタをさっと選んでくれるの」

私はそういう話が大好物。ほかのお土産話は忘れてしまっても、しつこく覚えている。
映画「初恋のきた道」を見ても、割れたどんぶりを針金で接いだ場面が最高!と思うタイプ。
そんな私が、モノを捨てることなんかできませんよ。
だけど、「モノを捨てない」と「モノを大事にする」はイコールではないんですね。
やっと気がつきました。(遅い)


義母の引越で、とにかくラッキーだったのは、冷蔵庫が空だったことだ。
引越屋さんに「不用品処理・引越・掃除」の3点セットをお願いしたが、「生ゴミは処分できません」とのこと。
義母の冷蔵庫は数ヶ月前に壊れていて、「引越してから次を調達する」と決めていた。
もし、中身がそのまま残っていた場合、片付けの労力は計り知れない。
冷蔵庫の中なんてスリラーというかホラーというかスプラッタですから。
ましてや義母の冷蔵庫は、「○○さんが持ってきた」とかで、奇妙に巨大なしろものだった。

捨てるモノをどんどんゴミ袋やダンボール箱に詰め込みながら、雪の八甲田山を彷徨っているような気持ちだったが、冷蔵庫に関しては「天は私を見放さなかった!」と思わずにいられませんでした。