モノ屋敷 ゴミ屋敷 82010年02月10日 23時51分00秒

義母の引越のごたごたを書きます。

以前、こんなことを聞いた。
「粗大ゴミの日に和箪笥が出されていて、中に着物がいっぱい入ったままなんだって」
うわー、もったいない! 信じられない! とその時は思ったが、今なら「そのぐらい思い切らないと片付かないよね・・・うんうん」と深くうなずいてしまう。

とにかく、このチャンスに捨てるしかない。
そうでないと、義母の引越先が、またもや掃除不可能な部屋になってしまう。
私には、すべてがほこりをかぶったゴミにしか見えないこともあり、手当たり次第に箱に入れて積み上げる。
吟味も分別もしないし、義母のモノに愛着もなければ思い入れもないので、作業は案外早く進んだ。

作業(処分品箱詰め)をしながら、たまに気が向くと義母に尋ねる。
「これは、オバア(義母の母)が作った人形ですよね。どうしますか?」
「捨てていいよ」
いいのか?!

「ご贈答の箱がベッドの下から出てきましたよ。年代モノですね。中は何かな・・・うっ!(絶句)」
道で配っているポケットティッシュがみっちり・・・。各種サラ金、出会い系、おそらく20年くらい前のティッシュです。
「あっ、それはだいじよ。捨てたらだめよ」
そうなの?!

台所の棚や引き出しやシンクの下のモノも、どんどん捨てる。
レギュラーコーヒーの缶が二つ出てきた。
一つを手にとって調べると、、、おお~! この部屋には珍しく新品の未開封ですよ!!  しかも賞味期限切れまで数ヶ月残っているではありませんか。新しい!!!
もう一缶は?と見てみると、その缶はすでに開いていて、色とりどりのゴマが入っていた。
ん? ゴマって黒とか白とかじゃないの? なんで色とりどり? 
匂いをかぐと、ゴマの匂いは少しもしないかわりに、カビの匂いがした。どうりで色とりどりなのね。

訪問ヘルパーをしている友達は、訪問先のお年寄りが溜め込んだモノ(不潔だったり腐っていたりするモノ)を「もらっていいですか?」と言って持ち帰って捨てることがあるそうだ。
「捨てましょうか」「捨ててもいいですか」だと「捨てちゃだめ」「まだ使う」と言われるからだそうだ。

よし、私もまねっこしてみよう。
義母は缶の中身が何か忘れているだろう。

「お義母さん、このコーヒーもらっていいですか?」
「いいよ。持って行きなさい」
やった! うちに持っていって捨てるぞ!

「だけど一つはコーヒーじゃないから置いといて」
・・・・あ・・・覚えていたのね・・・。

「コーヒーフィルターも持っていったらいいさー」
・・・・すいません・・・いりません・・・。

余計な小細工をしたために、色とりどりのゴマ入り缶は、引越先に行くことになりました。
黙って捨てればよかった・・・。

コメント

_ KIRICKL△ND ― 2010年02月11日 18時50分29秒

セブンを越えて末広がりですね。

薪の作っていて面白い形に割れた木片を、雨の休日、作品化しました。
半身のハルキゲニア風に脚を十本つけて。
乾いたら石粘土で作った翼が加わります。
その翼をどこにつけようかと眺めていたら閃きました。
「我が家族よ、これはゴミにはならないぞ。
 苔のベッドにちょうどいい!」

我ながらいい形だなあ。

_ ばるタン ― 2010年02月12日 10時46分46秒

◆KIRICKL△ND さん
ほんとにねえ・・・いつまで続けるつもりなのか・・・。
ゴミを拾って喜んでいたはずなのに、捨てる側に回るとは・・・。
裏切りの街角(意味不明)ですわ。

必要な最小限のモノだけで暮らせばいいか、というと、それも問題が多いと思います。
洋裁でも、編み物でも、小物つくりでも、趣味を持てばあれこれ必要なわけで。
特にKIRICK兄やんのところにあるモノは、将来どう化けるかわからないですから~^^
私の分まで溜めてくれ!とお願いしたいです。

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