大人って・・2005年09月02日 23時13分46秒

おねむのぴぐモン

おねむのぴぐモン


ぴぐモンを連れてウルトラ団地を歩いていると、公園で遊んでいた子供達がぴぐモンに触ろうと集まってくる。

ぴぐモンがウンコ体勢になると、子供達はもう大喜びでぴぐモンのまわりをぐるりと取り囲んでしまうし、ぴぐモンが草の葉を食べると、あっちからもこっちからも草を差し出してくださる。
「シッコした!」「またシッコした!」と団地中に響くような大声で生放送してくれて、ほんとありがとね。

子供達は、何度でも何度でも同じことを聞く。
「ぴぐモン、男?女?」
「ぴぐモン、何歳?」
「ぴぐモン、噛む?」
いったい何度、この三大質問に答えてきただろう。

ぴぐモンは、正確に言うと「手術済みの元オス」なのだが、これはさらりと「男だよ。男らしいでしょ」と答える。

ぴぐモンは、正確に言うと「成犬で拾ったので、年齢がよくわからない」のだが、拾った年から数えて「8歳」と答えたり、拾った年を1歳と想定して「9歳」と答えたりする。
かつて、「3歳」「4歳」「5歳」と答えていた頃には、「ぼくと同じだ」と喜んでくれる子が必ずいたのだが、今では集まってくる子たちの誰よりもぴぐモンが年上になってしまった。

実は、ぴぐモンは噛まないわけではない犬だ。噛む犬と言った方がいいのかな。
だから三大質問の最後は、集まった子供達の顔ぶれを観察してから答えなければならない。
犬のいやがることをしそうな子がいれば「噛むよ」と答えるし、やさしそうな女の子ばかりだったら「噛まないよ」と答えるし、ファジーな対応というか、まあ、めちゃくちゃである。

子供達、ごめんね、大人って適当なことばっかり言うものなのよ。

今日は、「ぴぐモンがゴミのあるところを教えるの?」と聞く子がいた。
答えはもちろん「そう! よくわかったね!」である。
ほんとごめんね、子供達。