通りすがりの人を号泣させつつ犬を運ぶ2005年10月05日 23時18分45秒

イタイケ犬(ぶりっこともいう)
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手足はどこにあるのかわからないくらい
イタイケなギャオス

最近、定額料金でペットを飛行機に乗せることができるようになりました。
ペットがお客様として認知されている感じになったのか、ペットを連れて旅行する人が増えたので、今までの方式がめんどくさくなったのか、どっちかですね。
ギャオスとヒナゴンを運んだ頃は、キャリーごと重量を計って、1キロいくらで計算するので完全に荷物扱いでした。

さて、安売りしていた小さいキャリーを2つ買い、古タオルを敷いて飛行機の準備OK。
いやがるギャオスとヒナゴンをむりやり詰め込み、2つのキャリーをカートに積み重ねて搭乗手続きをするのですが、これがなかなか大変です。

人の手続きはあっち、キャリーの重さを計るのはこっち、お支払いはそっち。
あっちでもこっちでもそっちでも並ばなくてはいけません。

犬を乗せたカートをガラガラ引いて、やっと手荷物窓口にたどり着いたときはほっとしました。

窓口で、搭乗券を見せて手続きをしていると、通りすがりの若い女性が話しかけてきました。
「かわいいわんちゃんですね。飛行機に乗せるんですか?」
「はい。手荷物扱いで貨物室で運ばれます」
「え~っ! 貨物室! かわいそうじゃないですか」
彼女の両目からみるみる涙があふれてきました。
「こ、このわんちゃん・・。ち、ち、チワワですか?」
泣きながら聞くなよ。
「いえ、雑種ですよ」
「え~っ! 雑種! こ、こんなにかわいいのに・・うっうっ・・に、二匹はきょ、きょうだいですか?」
「いえ、バラバラに拾ったんです。二匹とも捨て犬でした。新しい飼い主のところに運ぶんです」
「え~っ! 捨て犬! ひ、ひどい、捨てるなんて・・・で、でもこれから幸せになるんですね~、あ、あ、あなたたちよかったね~、うっうっうっ・・・」

窓口に積み重ねたキャリーの横にしゃがみ込んで大泣きされても・・・。

しかたないので、その場を離れましたが、振り返っても振り返っても、その女性はハンカチを顔に当てながらキャリーの側に座っていました。

また続きます。
なかなか新しい飼い主と出会えなくてごめんなさい。