声を聞かせて2006年02月26日 22時41分45秒

ぴぐモンを拾って、1ヶ月も経たない頃だった。

ベランダで洗濯物を干していると、ぴぐモンがそばに来て、何も言わずにじーっと私を見上げた。

「なあに?」と聞いても、無言のまま見つめるばかり。

しばらくお互いに見つめ合っていたが、「あっ!」と気がつくことがあった。
台所のガスがついている!

洗った中華鍋をガスの炎で乾かしている途中で、洗濯が終わり、ベランダに出てしまったのだった。
すっかり乾いた中華鍋からは、煙が上がっていた。

ガスを止めながら、
「犬がいると便利だな。ガスのつけっぱなしも教えてくれて・・」と思った。

当然、次もまた教えてくれるだろうと、軽く考えていたのだ。

ここで、ぴぐモンをほめてほめてほめまくり、おやつのクッキーでもあげるべきだったのだろうが、それはあとで思いついたこと。

ぴぐモンは、私が淡々とガスをとめたので、(煙が出ていてもだいじょうぶなんだな)と認識したのだと思われる。

それからは一度も教えてくれないからだ。

いや、教えているのかもしれないなあ。
お気に入りのクッションに寝ころんだまま、私をじーーーっと見つめているのかも。

でも、それじゃわかんないんだよなあ。
せめて一言お声をかけてほしいものです。