招待したいの ― 2006年10月12日 23時42分44秒
天願桟橋の座り込みは、長丁場になると思っていた。
座り込みに参加するために何か必要な物はあるのか、どんなところなのか、とりあえず行ってみることにした。
出入り口フェンスの両脇にはテントがたてられ、フェンスの正面は段ボールやシートが敷かれて、女性たちはシートに座っていた。
私が座ると、みんなが口々に、「ここはねえ、歌も聴けるし踊りも習えるし、差し入れもいっぱいあって食べ放題よ~」と笑顔で歓迎してくれる。
脇のテントには、三線と太鼓がセッティングされて、いつでも民謡ショーができそうだ。
みんな疲れているはずなのに、みんな明るい。
大変な状況だからこそ無理やり明るくふるまって・・・となると悲惨だが、全然無理やりではないのだ。
そこにいた人たちの明るさには、説明がつかない「何か」がある。
絶対にあきらめないしなやかさ。
本音と建前のない真っ直ぐな思い。
沖縄の魔よけ、サンをフェンスに結んでしまうユーモア。
歌と踊り。
排除しようとする施政者からすると、一番やっかいな「何か」だろう。
夜になったので、また来ます、と言って帰ってきたが、その未明に機動隊が来てしまった。
もし、天願桟橋の人たちカワイソーとか思っておられる人がいたら、考えを改めていただきたい。
あの座り込みの空間に、皆さんをご招待したくてたまらない。
みんな元気になっちゃうに違いないのだ。
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