明るい選挙ポスター ― 2007年12月20日 01時28分35秒
県庁のロビーに、小中高の生徒さんたちが描いた「明るい選挙推進ポスター」が展示されていました。
入選作なので、みんなとても上手です。
一枚一枚、ゆっくりと見ていきました。
私が気に入ったポスターは、ヤンバルクイナが投票している図柄でした。
投票用紙を口にくわえているヤンバルクイナ。
アタマから吹きだしが出ていて、ニコニコ笑っている地球が描いてあります。
ニコニコ笑っている地球のことを想像しながら、投票しているのです。
もう一枚、心をつかまれたポスターがありました。
笑顔の男の人と女の人(おばあさんかな??)が、「明るい未来のために投票しよう」というようなことを言っています。
この人たちは、昔の沖縄の着物姿でした。
どうやらこの2人、背景の地球に向かって語りかけているようです。
小学生の絵なので、2人が宙に浮いているのかコラージュなのかはわかりません。
でも、この2人の頭には、白いわっかがついているではありませんか。
ご先祖様なのね。
もう、亡くなった人が、「未来のために」と言っているのね。
何だか胸がいっぱいになります。
絵の下にある名札で学校名を見たとたん、「あっ!」と思いました。
その絵を描いた少女が通う学校名は「宮森小学校」。
米軍のジェット戦闘機が操縦不能になり、パイロットが脱出した後に墜落・炎上した小学校の生徒さんだったのです。
事件は1959(昭和34)年。
被害は「17名死亡(うち児童11)、負傷者212名(児童156、職員2、地域住民54)、小学校の3教室、公民館1棟、民家17棟が全焼、2教室、民家8棟が半焼」でした。
勝手に深読みして、勝手に感動しているのかもしれませんが、未来と過去がくるりとわっかになったような思いで、その絵の前に立っていました。
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