小さな集会場と大きな公民館2008年02月08日 23時37分30秒

双想樹(ソウシジュ)の花

雨や曇りばかりの沖縄。
ソウシジュの花が咲いていました。




昨日は三線のお稽古でした。

団地集会場の鍵を開けて、座布団を用意して先生を待ちます。
(先生を待たせている場合も多々あります・・・・)

夕べは寒かったので窓も開けませんでしたが、夏は全部の窓を開け、網戸のすき間から飛んでくる虫を我慢しながらのお稽古になります。
全部の窓、と言っても、小さな集会場なので、ガラスの引き戸を4枚開けたらそれで終わり。
1分もかかりません。

今は生徒が少ないので(私だけ)、6畳ほどの畳間でお稽古していますが、以前、生徒数が多かったときは板間にござを敷いて車座になっていました。
板間もたいして広くないので、モップで掃除すれば2分でOKです。

小さな集会場だから、小さなサークルには使い勝手がいいのです。
夜、一人であとかたづけしていても怖くないし、どうせ数分もあれば、かたづけも終わってしまいます。

広ーーーーい集会場だったら、さぞ困るだろうな。
真っ暗な大きな建物に、鍵を開けて入るのなんか、怖いからイヤだな。
開け閉めする窓もたくさんありそうだから、準備もかたづけも面倒です。

わが三線サークルは、団地内サークルの中でぶっちぎり1位の長い歴史(13年)を誇っているのですが、小さな集会場だったからこそ続けてこられたのだと思います。


国道58号線を北上していくと、名護のマクドナルドや警察署のちょっと手前に、広大な新品の赤瓦屋根が見えます。
それは、米軍基地を受け入れさせるための振興策で建った公民館なのだそうです。

あの建物を見ると、とても悲しくなってしまう。
今はピカピカだけど、使い勝手がいいとは思えないからです。
誰が掃除するんだろう、全館エアコンだろうし電気代はいくらかかるのかな、と想像しては暗くなります。

近所の人たちが、気軽に集まることのできる公民館や集会場。
沖縄の人たちが大切にしてきた地域のおつきあいに、公民館は大きな役割を負っています。
何億円もかけて、異様に大きな公民館を建てて、それで生き生きと活発になった活動はあるのでしょうか。
廃れてしまった活動は?

お年寄りの多い地域に、コンピュータールームが必要なのでしょうか?
最新のコンピューターは、数年で時代遅れの機種になってしまいますよ。


沖縄県知事や名護市長が、政府からの交付金に釣られているような報道がありました。
お金がほしいのはわからないでもない。
でも、お金だけしかほしくないように見えてしまいます。

誇れるものがこんなにたくさんある沖縄なのに、海岸線を全部はぎ取ってもいいから金がほしいってのがどうも理解できません。

知事も名護市長も、県民大会の演台から参加した人たちを見ていたではないですか。
「平和を願う人々がこんなにいっぱいいる!」と、誇り高く堂々としていてくださいな。
それから
「わが県には貴重種ジュゴンがいる! ヤンバルクイナもいる!」と、政府のみなさんに自慢しちゃおうぜ!
大人げなくてもいい!
私が許す!


で、沖縄の誇れるものの一つが三線ですが、昨日お稽古した中に「湊くり節」がありました。

「笠に音を立てて降る夏雨 今はすっかり晴れてお日様が照っている」という、沖縄ではごく普通の情景を歌っているところがお気に入りのこの曲。

でも、歌っていてわからないところが一つ。
「笠に(カサニ) 音(ウトゥ) 立てて(タティティ) 降たる(フタル) 夏(ナチ) 雨(グリン)」

グリンって何だ? グリンって・・・・。