飼い猫に叱られる2008年08月19日 23時31分28秒

飼い猫に、おもいっきり叱られている今日この頃。

ニャオスは、私の行動が気に入らないらしく、私の顔を見ると「シャー」と文句を言います。
同時に、抗議のハンストに突入。
私の足元で寝るのも断固拒否。
うちで一番賢くて、根性があるのがニャオスだからなあ・・・。

だけど、ハンストは1日半で解除されました。とりあえずホッとした。



ニャオスは怒るけど、、、しかたなかったのよ。
あきらめてほしい。
あきらめて、いつかは一緒に遊んでほしいのよ。

新入りの妹猫と。



ウンケーもウークイも無事に過ぎたとたんに、猫を拾うハメになりました。
毎年お盆のたびに猫が増えていったらどうするんだろうか・・・。
いや、もう、充分飽和状態ですので、いくら何でもこいつで終わりです!
以下次号。

「あの子」のできるまで2008年08月22日 12時20分28秒

今度の猫(名前はまだない)は、団地内の公園で暮らすホームレスキャッツの中の一匹でした。

やってきてはいなくなり、生まれては死に、団地の地域猫は増減を繰り返しながら代替わりしていきます。
ぴぐモンとの散歩で、地域猫を見かけることはあっても、なるべく目の焦点を合わさないようにしておりました。
固体識別ができてしまうと、情が移りますからね。
地域猫の皆様のご無事を、陰ながら祈るだけの日和見、責任回避です。


でも、この猫だけは、注意深く避けていた固体識別に至ってしまった。。。。
それは、数ヶ月前にさかのぼります。
肉体労働バイトのまっただ中でしたので、5月下旬頃のこと。


夜、がらモンが「廊下で猫の声がする」と言い出したのです。

うちは団地の高層階。
猫が廊下で鳴く事態がそもそもありえません。
猫はエレベーターのボタンを押せないし、「メタボ対策のために、階段を使いましょう」と思う猫は存在しないはず。
ニャオスのような出会い(犬がいる高層階の部屋に勝手に入ってきていた)は、百年に一度あるかないかのことでしょう。

では確かめてみましょう、と、ドアを細く開けて、廊下を見ようとしたその時、黒い小さな固まりがダッシュしてきて私の足元から玄関に突入しようとするではありませんか。

「うわあ、いた! だめだめ!入っちゃだめ!」

えいえい、と足で蹴り出す。

何で? 何で? 犬がいるし、スケ番みたいなコワい猫もいるのに、どうしてこの部屋を選んで入ろうとするの????
ここんちは、すでに犬と猫で手一杯。
それに私は、慣れないバイトでイッパイイッパイなんですよ。
必死で足の隙間から入ろうとしていた猫は、ドアが鼻先で閉められてしまったので、今度は必死で鳴きはじめました。
漠然と鳴くのではなく、明らかにわが家に向かって鳴いています。

しかたなく、団地の公園に連れて行って、置いてくることにしました。
ドアから出ると、喜んでスリスリしながらミャーミャー鳴く・・・。
それをむんずと掴んで、エレベーターを降りました。

初めて明るいところで、猫を見たのですが、「何だか変な顔だなあ」と思いました。
体の色は焦げ茶なのですが、顔は真っ黒で、まちがって頭から黒いペンキをかぶったようです。
「よしよし、ほらいつもネンネしてるところでしょ」と、公園でポイっと捨てました。

「一緒にいて!一緒にいて!」
猫は鳴きながら私の周りをクルクル回って、どこにも行かせないようにします。

足早にそこを離れようとしますが、猫の方が敏捷で、私の足の前に回り込んでしまうのです。
「一緒に行く!一緒に行く!」

公園からエレベーターホールまでを、何往復したことか・・・・。
エレベーターの中まで、追っかけてきます。

ついに、エレベーターのドアが閉まる直前に猫を蹴り出し、なんとか自分だけが部屋に戻ることができました。
これで一安心。


でも、その時すでに、変な顔をした黒い顔の猫は、「地域猫」から「あの子」になっていたのです。
以下次号。

明日の「おはよう日本」2008年08月24日 16時06分26秒

8月もそろそろ終わり。
この時期になると、暗ーーーーい気持ちになるワタシ。
宿題を全然やっていないけど、どこから手をつけたらいいのかわからなくなっている小学生から高校までの気持ちが甦るのでした。


明日8月25日は、早起きしてくださいね。
NHK「おはよう日本」内で、泡瀬干潟のサンゴが放映されます。
7時半だそうですよ。

泡瀬干潟の埋立反対署名は8月31日まで受け付けています。

署名はこちらからどうぞ!

「あの子」との再会2008年08月29日 14時44分40秒

クロネコ写真って難しい・・・

新入り猫(名前はまだない)の話の続きでございます。
写真を撮っても真っ黒いシルエットになるだけ・・・
ただでさえ下手な写真なのに・・・


お盆の数日前(常にお盆が基準になっているのはどういうことか・・・)、お盆用の買い物に出かけようとした時のことです。
地域猫さんたちが定宿にしている、隣の棟の出入口に「あの子」が寝ているのを発見。そっと近づいてみました。

うちの中にダッシュしてきた出会いから、すでに2ヶ月以上経っていたので、誰かに拾われて幸せになっていたらいいな、と勝手な期待をしていたのでしたが、それは文字通り勝手な期待でしかなかったのです。

「あの子」はやせていました。
毛のつやがなく、パサパサしていました。
目やにがいっぱいでした。
鼻も汚れてつまっていて、寝ながら時々「ぶしっ」「ぶしっ」とくしゃみをしていました。

猫ウイルスなのだと思いました。

友達の猫もウイルスのキャリアです。
拾ったときは目やにで目が閉じなくなっていて、「目が乾いているから見えなくなっているかもしれません」と病院で言われました。
ウイルスに感染すると、完治することはなく、キャリアになるのだそうです。


保護するとしたら、ニャオスといきなり一緒にしていいのかどうか、病院に電話して聞いてみることにしました。
先生は診察中で直接話すことができず、看護士さんが答えてくれました。

「ニャオスちゃんは、ワクチン接種をしていますので、ウイルスに感染しません。でも、やせているとなると猫エイズや猫白血病の疑いもあります。猫エイズにはワクチンの効果はないので、ニャオスちゃんにも感染するかもしれません」

私は、ウイルスのことだけしか頭になくて、猫エイズのことは全然考えていませんでした。

「先生が、『よく、お考えください』とのことです」と看護士さんは念を押しました。

わかりました、考えます、と電話を切りました。

で、考えてみました。

ニャオスを猫エイズにしたくない。
かといって「あの子」を病院で検査してもらって、猫エイズだった場合、「じゃーまた公園で暮らしなさいね、バイバイ」というわけにはいかない。
それにだいたい、猫エイズじゃないかもしれないじゃーん。

結局、知識がないので、よく考えようとしてもたいして考えられないということがわかっただけでした。
先生から詳しく猫エイズや猫白血病の説明を聞いて考えよう、と思いました。
次の日曜日は、ぴぐモンのワクチン接種に行く予定です。
その時にまとめて質問することに決め、「あの子」は公園住まいのまま、とりあえず放置することにしました。



3日間のお盆が無事に終わって、世間は週末です。
土曜日、ぴぐモンの散歩に行こうとエレベーターを降りると、郵便受けの下に「あの子」がいたのです。

エレベーターホールには、全世帯の郵便受けが設置されています。
そこに広告のチラシがよく入るのですが、そんなチラシが端っこに一枚敷いてあり、「あの子」がちょこんと座っているのでした。

目やにがすごくて、目がほとんど開かないようですが、少しうつむいて座っています。
完全に「右や左の旦那様~」という状態です。
沖縄に来たばかりの頃、平和通りの入口(三越の向かい)に傷痍軍人の物乞いが座っていて、飛び上がるほどびっくりしましたが、あの瞬間にタイムスリップする光景でした。

以下次号。多分、次で終わり・・・かな。

「あの子」から「うちの子」に2008年08月31日 00時35分20秒

「あの子」は、夜になっても、まったく同じ場所にいました。
チラシの上だけが自分のテリトリーであるかのように、はみださず、じっとうずくまっています。
こちらの動向にほとんど反応しないので、弱っているのか寝ているのかわかりません。

団地の人が出入りするたびに、目やにだらけの汚い猫を見なくてはならなくて、その猫がだんだん弱っていく・・・。
この状況は、実によくないです。
猫好きの人にとっても、猫嫌いの人にとっても最悪です。

もう、しかたない。
ぴぐモンを病院に連れて行くときに、「あの子」も連れて行ってしまおう。
話を聞いてから、改めて準備万端で連れて行く計画だったけれど、この状況に耐えられません。
団地のみんなで我慢大会をやっているようなもので、私が真っ先に負けたわけです。

日曜日、ぴぐモンを連れ、「あの子」を運ぶ段ボール箱を持ってエレベーターホールに降りると、「あの子」もチラシも姿を消していました。
誰かが移動させたのでしょう。

外に出てみると、「あの子」は案外近くにいました。
座っているのではなく、うずくまっているのでもなく、横たわっていたのです。
手足を地面に長く投げ出したまま、ぴくりとも動きません。
その体はぺちゃんこで、厚みが感じられないほどです。

駆け寄って抱き上げると、痩せて骨がゴツゴツの体がぐにゃりと垂れ下がりました。
段ボール箱の中にそっと寝かせます。
「まだ、生きてる・・・。だけど病院まで持つかな。途中で死ぬかも・・・」

がらモンに運転してもらい、私は後ろの座席です。
車の中を容赦なく照らす夏の日射しを避けて、膝に抱いた段ボール箱の蓋を閉めました。
「看取ってあげるだけになっちゃうかもね・・・」

でも、しばらく走った時、段ボール箱の中が爆発でもしたように、蓋が勢いよく開きました。
「あの子」が頭突きで蓋を跳ねとばしたのです。

「す、すごい力だ。死にそうだと思ったけどあれは演技? お前は北島マヤか? それとも熟睡してただけ???」


こんないきさつで、「あの子」は「うちの子」になりました。
名前はまだないのですが、ブログネームは「ジラース」でヨロシクです。