見つかった地上戦2009年01月24日 21時23分29秒

夕方のローカルテレビで、沖縄戦の証言テープがたくさん見つかった、という特集がありました。

録音されたのが1960年代なので、懐かしいオープンリールのテープです。
テープはくにゃくにゃに曲がり、するめのようにそり返っていました。
それを、手作業でまっすぐに直し、パソコンに取り込んでノイズを除去すると、とてもきれいな音で甦りました。

音はきれいですが、内容はそれはもうつらい地上戦の体験です。



イスラエル軍が、ガザに攻め込んで、「地上戦」とニュースで言うたび、新聞で「地上戦」の字を見るたびに、ギクッとします。
「地上戦」の言葉の向こうにある、想像できないほどの悲惨な状況を想像してしまう。

ガザ地区の面積が、沖縄本島の3分の1しかなくて、そこに沖縄県全体よりも多い150万人の人が住んでいて、しかも半数が子どもだと聞きました。
イスラエルはそういう地区への食糧や医療品のルートを遮断したのです。
それだけでも許されることではないのに、地上戦となると逃げる場所もありません。

私の想像のガザは、63年前の沖縄と地続きで、小さな髷を結ったおばあ、子沢山で働き者のアンマー(おかあさん)、目がくりくりしたワラビンチャー(童達)が住んでいるのです。



発見された証言テープを元にした番組があります。
1月25日(日)午後10時~
NHK教育テレビ ETV特集
女たちの地上戦 ~沖縄 埋もれた録音テープ 150時間の証言~」