満開です2009年02月11日 00時23分48秒

桜とオオバギ

桜が満開です。
桜を撮ろうとしたけれど、手前のオオバギにピントが合ってしまいました。
実は私は、オオバギのファンであります。
オオバギだけでなく、年中ばおばおと茂っている緑色のあなた達が大好き。
開発(=破壊)が進む沖縄では、桜よりオオバギの方が貴重種になるかも。
そんな沖縄を見る前に、生まれ変わってオオバギになりたいものです。
ま、なんでもいいんですけどね、人間以外なら。

密造酒2009年02月12日 23時52分22秒

塀のジュゴン

ジュゴン(らしきもの)発見!
幼稚園の塀です。(だけど、しっぽがマナティ)



常温で放置していたユズジャムの小瓶。
箱買いしたユズの最後のひと瓶です。
ここのところ別のジャムを食べていたので、存在を忘れていたのでした。

お酢を入れて煮たせいか、カビもついていません。
色つやもきれいなユズ色です。
パンにたっぷり塗って、ぱくっといってみました。

「あり? 甘くない・・・あっ!お酒になってる!」

ジャムの形態のまま、ヒソカにお酒に変わっていたとは。
しかもアルコール度数がかなり高め。
私はアルコールを分解しない体質なので、ジャム一口でふにゃららら~になりました。

ひっそりとたたずんでいるだけの瓶だと思っていましたが、見えない杜氏のみなさんがせっせと働いていたのですね。

うちのユズジャムがお酒になっていたということは・・・・辺野古に差し入れたユズジャムは????
確かめるのがコワイです・・・。

水分55%2009年02月15日 19時43分19秒

ニャンギラスin段ボール箱

段ボールの黒猫。
猫の輪郭はどうなっているのか不明。



去年の暮れ、生ゴミ処理教室に参加しました。

生ゴミ処理をベランダの微生物におまかせしはじめたのが2005年の春のこと。
月日は重ねてきましたが、「何か良いコツがあるのでは?」と思っていたのです。

植木鉢(生ゴミ処理機と呼ぶ)の土に、生ゴミを入れすぎると水分が多くて粘土のようになります。
シャベルで混ぜようとしても、粘土なので混ざりません。
その状態になると、分解するのに非常に時間がかかってしまいます。
腐敗臭もするので、「この植木鉢は当分放置して、ほかの植木鉢を使おう」と、消極的にやりすごしてきました。

水分が多い生ゴミの代表選手は、冬瓜の皮です。
冬瓜は夏に出回りますが、皮が固く厚く、冬まで保つので冬瓜なのだそうです。
つまり、皮にとんでもない力と水分があるわけです。
冬瓜の皮を投入するたびに生ゴミ処理機の土が粘土になるので、食べるのは好きですがそのあとがちょっと悲しい。


そんなこんなで、生ゴミ処理教室の生徒になってみたというわけです。

一輪車に山盛りの生ゴミが運ばれてきましたよ。
分解しづらいミカンの皮も、タマネギの外皮も入っています。
いいのかな~?

先生は、生ゴミの上に土やら米糠やらを適当にぶちまけて、スコップで混ぜました。
「こう混ぜます」
それで終わり。

ええ~っ? これで終わり!
そんなことはわかっていますよ。
これだけを教えるために生徒を集めていいんですか?

金返せ!と暴れようとしたその時、先生はこう言いました。

「混ぜたときの水分が、60%ぐらいがいいとされていますが、沖縄では湿度が高いので55%かな。サラサラでは水分が少ない。ベタベタでは多いのでその中間ぐらいまで土を混ぜます」

それを聞いた瞬間、ココロの中で振り上げた握りこぶしがすーっと下がりました。
あ、そうか。
そうですよそうですよ。
水分が多すぎたときや少なすぎたときには調整してあげればいいんですよ。

たったそれだけのことなのに、どーして今まで気がつかなかったんだろう・・・・。
ただ、「ベタベタになっちゃった・・・」「カラカラだ・・・」と思うだけだったのです。

パンを作るときには、「こねていて、いい感じになるまで水を入れる。手触りがいい感じになったらバッチリよ」ということはわかっていたのですが、パン焼き20年以上の経験を生ゴミに生かすことができなかった。
応用がきかないにもほどがあるというものです。

あー、私のバカバカ。
水分が多かったり少なかったりしながら、頑張って生ゴミを処理してくれていた私の微生物のみなさんってなんてけなげなの。
それなのに、「ベタベタしたから使えない」なんて、冷たく突き放してきてしまったのです。
ううう、すまなかった。

先生の話は、「私が調合したこの土を使えば、家庭菜園にぴったりで、今日は○○円でお分けします」と営業に流れていきましたが、そんな話はもちろん全部スルー。
それでいて、「今日はとってもためになりました。先生ありがとうございました」とごあいさつすることができたのです。

それからというもの。
乾いた土を足したり引いたりしています。
もう、冬瓜の皮もばっちりOKですよ。
ベランダでトイレをなさるニャオス姫の落とし物も、すぐさま投入です。
微生物のみなさんがあっという間に分解してくださいますからね。

生ゴミ処理機の土は、いつもふかふかしっとりしていて、いい感じです。
微生物のみなさんの力に頼るだけでなく、及ばずながら手助けをしている感覚がたまりませんわ。
これからも、手に手をとって(?)生ゴミ処理に邁進します。

レジ袋のゆくえ2009年02月26日 15時31分32秒

バトルの2ニャン

クールなニャオスも我を忘れてしまうらしい、ニャンギラスとのバトル。




去年10月、沖縄の大手スーパーは、無料のレジ袋を廃止しました。
私はずいぶん昔から、マイバッグを持ち歩くマイバッカーなので、生活に全然変化なし。
だけど、レジ袋の行く末に多大なる興味と疑問があるのです。

団地の公園でうち捨てられたレジ袋を、いったい何枚拾ってきたことか。
「ああっ!こんなところにも! かわいそうに・・・捨てられたのね。あそこのコンビニからここまで連れてこられて・・・。よしよしもう大丈夫。海に飛ばされなくてよかったね」
毎日何枚も拾っているうちに、レジ袋とココロのつながりができてしまうのも無理はないことであります。

さて、レジに並んで見ていると、マイバックがなくてもレジ袋を買わない人もいる。
そういうときは、食品用ポリ袋(無料)に入れてあげているではないか。
買った物を両手で抱えて帰るわけではないのですね。
袋が全然ないと万引きのように見えるので、苦肉の策なのでしょうが、イマイチ釈然としません。

バッグがなければ、一枚3円で買えるレジ袋。
うちの近所のスーパーでは、10月1日開店のときから無地のレジ袋になっていました。
(その他のお店の調査はしていない・・・)
だったら、大量に余ったはずの、ロゴいりレジ袋はどうなったの????
もしかして、まだ無料でレジ袋をあげているところがあって、その地域に送ったの?
まさか捨てたんじゃないだろうな・・・。
非常に疑問です。

おじいさんのランパー2009年02月28日 18時23分28秒

昼寝の兄妹

ニャンギラスは大きくなりました。
おなかがぽんぽこりんで、手足が短くてシッポが太い。
この画像だと10キロ弱のぴぐモンより大きく見えますが、現在4キロ超です。
まん丸なので、抱っこすると非常に持ちにくい・・・。



2、3ヶ月に一度、離島から友達が泊まりに来ます。
那覇の病院に通院するために、飛行機に乗ってくるのです。

沖縄に来てすぐに勤めた会社で、彼女と知り合いました。
うちに泊まった次の日には、もう一人の友達と、3人でランチに行くのが常です。

3人とも、かつては「写植オペレーター」でした。
仕事の内容は、和文タイプの進化系って感じ?
活字を拾うのではなく、ガラス板に印刷された文字盤の字を一つ一つカメラで印画紙に焼き付けます。
カメラのレンズを取り替えることで大きな字、小さな字、斜体、など自由自在に作ることができました。
一度印画紙に焼いてしまったら、誤字を直すのが大変なので、集中力と根気がモノをいう仕事でした。
日本の印刷物は、写植オペレーターと和文タイピストが作っていたのです。えっへん。

今、写植機が動いている印刷屋さんが、日本にいくつあることでしょうか。
ワープロ、パソコンの普及と共に、あっけなく絶滅した仕事です。


3人で会うたびに、写植の話をします。

「私、刑務所に入っても写植をするんだなあ、と思って安心してたのよ」
「何で?」
「だって、刑務所って作業の時間があるんでしょ。大学の入試問題は、外に漏れないように刑務所で作ってるって、誰かが言ってたよ」
「だから何で刑務所に入るのよ」
「それは・・・まあ、はずみで」

会うたびに「まさか、こんなに早く仕事そのものが無くなるとはね」と笑ってしまう。


こんなとき私はいつも、小学校の国語の時間に習った「おじいさんのランプ」を思い出すのです。

電気が来たために仕事がなくなったランプ屋さんが、最後に店中のランプを湖に浮かべて、その灯りに石を投げて消していく・・・。

未来へ向かう小学生に読ませるのに適当かどうかはわかりませんが、それを思い出す私は、「ああ、私たちも、おじいさんのランプの人ね。おじいさんのランパーだわ」と納得することができたのです。


先日のレジ袋の話に戻りますが、レジ袋の廃止は確かにエコでしょう。
そして誰も「レジ袋産業の人は失業なの?」という心配はしていないように見えます。
時代が流れ、生活が変わることによって、必ず「おじいさんのランパー」たちが生まれてしまう。
それはしかたのないことなのです。
農業や漁業やお豆腐やさんがなくなったら困りますが、多くの仕事は時代とともになくなってもしかたがない。

そして、いよいよずっとずっと書きたかったオチにやってきましたよ。

沖縄の基地問題を語るとき、「基地従業員の人の生活はどうするの」「軍用地料で生活している人はどうなるの」と、まるでそのために基地が必要だというような意見があります。

はい、その答えはちゃんとあります。
「それ以外で働きましょう。仕事は無くなるものですよ」
(基地がなくなったほうが、あの広大な土地を使えるわけだから、仕事に就ける人は多くなるはずよ~)