展覧会の絵 ― 2010年06月07日 01時26分54秒
先日、「展覧会の絵」を演奏する辻井伸行さんのドキュメンタリー番組を見た。
ピアノ1台での「展覧会の絵」を聞いていたら、昔むかしに見た、手塚治虫のアニメを思い出した。
ムソルグスキーが展覧会のイメージを曲にして、手塚さんはその曲のイメージをアニメにしているのです。
曲の最後「キエフの大門」は、アニメでは悲しい結末だった。
(一度見ただけなので、実際とは違うかもしれないが)
大勢の人々と共に、絵に描かれていたキャラクターたち(記憶では、イヤなヤツの印象が強い)が楽しそうに門をくぐっていく。
どうやら天国へ続く門らしい。
石の門には、門を支えるような姿で半裸の青年たちが彫られていた。
全員が門を通り抜けて天国に向かったあと、浮き彫りの青年たちも天国に行こうと門から抜け出る。
自分たちもみんなの後を追おうとしたとき、門にヒビが入って崩れ落ちそうになるのだ。
悩む青年たち。
天国に行きたい思いに引き裂かれながら、浮き彫りの青年たちは、元に戻り、また門を支える。
大勢の人々は、門を支えていた青年たちのことなど、まったく気づいていない。
振り返りもしないで歩いていき、ついに見えなくなるのだ。
ちょうど日米政府が「普天間基地は、辺野古に移設」と発表した直後だった。
浮き彫りの青年と沖縄の姿が重なって、突然、アニメのことを思い出したのかもしれない。
でも、沖縄は戻りませんけどね。
基地を支えても、誰の助けにもならないですから。
アメリカのためにもならないですから。
あっ、ニャオス、爪切ってほしいの?
いや、パンチの練習だニャ。

よく降るニャー
物思いにふけるニャンギラス。
視線の先は、猫トイレと化したプランターです。

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