樹木、法廷に立つ2011年02月25日 22時55分49秒

朝、お弁当を作りながら、高江のことを考えていました。
ヤンバルクイナやノグチゲラやセマルハコガメや切られてしまう木のことなんかをね。
もし、話すことができるならば、みんなは何を話すのだろう、と。
あっ、そういえば、「樹木、法廷に立つ」で、桜の木が話していたんだわ、と思い出し、野菜炒めの途中ではございますが、本棚に向かった。

これですよこれ。
筒井康隆「最後の伝令」の中にある短編ですよ。
本を開くと、手に野菜炒めの汁がついていて、本にシミがついてしまった。
どーして、ご飯を作る途中で本を触るのかな、私。
だけど、犬猫も触るし、もうどうしようもないわ。

「樹木、法廷に立つ」では、桜の木が慣れない日本語を話している。
その慣れない日本語がけなげで、おかしくて、だけど、読み終わったときには森からの風に吹かれたような余韻がある。心がしんとして、深い感動があるのです。

最後の伝令とニャンギラス
来週は、高江に行ってきます。(正しくは、連れて行ってもらう)