高江に行きました2011年03月02日 23時19分07秒

2月28日のことです。
3月から6月はノグチゲラなど希少種やら普通種やらが営巣するので、工事はしないことになっている。
だから、2月の最後に、大がかりな工事をやるかも・・・という危機感があったわけです。

3時過ぎに出発。
高江は遠いのです。
沖縄防衛局が朝の6時から工事をしたこともありますので、それよりも早く着きたいですからね。

高速道路のサービスエリアでトイレに入ったり、高速を降りてからコンビニでトイレに入ったり・・・。
高江の手作りトイレ、すごく深い穴が掘ってあったのに、いっぱいになってしまったんですって。
座り込みや、支援の人のみならず、工事の作業員たちもそのトイレを使ったのだそうです。

高江に着く頃、夜が明けて、ウグイスが鳴いていました。

28日の様子は、高江のブログ「やんばる東村 高江の現状」や、目取真俊さんのブログ「海鳴りの島から」に詳しく出ているので、そちらを見てください(丸投げ)。

私は、沖縄防衛局や作業の人と遭遇するのは初めてだったので、いろいろ目がぱちくりすることがありました。

防衛局の車が来ると、何人もが車道に出て、ふらふら歩いてしまうとかね。
高江に行こうとしたら、後ろから防衛局の車が来たので、時速5キロで走って先導したという猛者もいます。

防衛局の人は、支援者が何人いるか数えたりして、対策を考えるらしい。
そんな防衛局の人に、無言でピッタリとくっついて、話すことを聞いている支援者のヒトがいたりね。

作業に立ちはだかる人たちを、ビデオ撮影する防衛局の人。
そのビデオに顔をくっつけて、ずっと映っている笑顔の女性がいたりして、防衛局の人が「映り込まないでください」と困っていたり。

緊迫してるんだけど、なんだかオカシイ。

お昼休みには、作業員のニーニーたちが、支援者の車をのぞいて、「お菓子ちょうだい」とねだったり。

高江の看板
この看板みたいに、まじめなんだけど、どこか気が抜けている。
気が抜けているんだけど、あきらめないのよね~。

キヨシローの名曲だ
こんなTシャツの人がいた。
キヨシローの歌う、ラブミーテンダーの歌詞ですよ。
なんなの? RCサクセションのTシャツ?
前に回って見たら、上関原発反対のTシャツでした。


3月になったら、工事はしない、という取り決めだったはずなのに、沖縄防衛局は、「重機を使う工事はしない」とか言い始めたの。
そんなのダメでしょ!
人がそばにいるだけで、鳥さんたちは安心して営巣ができないっしょ!

ニャオスも反対
そうよ!
絶対に工事はさせたらだめ! ばしっ!

ニャオスさんもそう言っております。

辺野古パン・高江パン2011年03月04日 14時16分26秒

棚の奥から、パンに入れるチョコチップの在庫が出てきました。
いつ買ったのかよくわかりません。
古くなる前に使ってしまわないと。
もう充分古いけど。
古い匂いがしているけど、焼いたら古い匂いもなくなるのでは?

で、冷蔵庫にあったヨモギも入れて、チョコヨモギパン。
おかずパンなのか、おやつパンなのか、意味のわからないパンができました。
古い匂いは焼いてもそのままでした。しぶとい。


辺野古に行くときは、「カエラ」というパン屋さんに寄るのが楽しみです。
おいしい~^^
お値段がおやさしい~^^

食パンを買って、辺野古のテントに持って行く。
座り込みの人に「どーぞ」と差し出すと、「え? じゃ、ひとくち」とほんのちょっとちぎって食べる。
そしたらおいしいものだから、「あ、あの、もうひとくちいいですか」と今度はがっぱりちぎってバクバク食べている。
さっきはワニチドリのひとくちで、今度はクロコダイルのひとくちですかい。
楽しいっす。
えっへん!という気分になります。
(自分で焼いたパンを持って行くこともあるんだけど、みんな同情で食べてくれてるわけで・・・)

ただ、「カエラ」にも難点があるのよ。
それは、「種類がいっぱいあって、どれを買おうか迷う」ことです。


さて、高江です。
高江のお勧めパンは、高江共同売店のカウンター横にあります。
その名は「すずぱん」。

こちらは何も迷わずにあるものを買えばよろしいです。
3種類くらいしかないから。
私が行ったときは2種類だけでした。

お値段は、ちょっと高いと思うかもしれませんが、パンを作る経験から判断すると、妥当な価格だと思います。安いかも。
だって、自家製酵母だし。

私は、味も形もプレーンな、まるパンを買って食べたのですが、やわらかいんだけど、粉がいっぱい入っていて噛みごたえがありました。実に素朴なおいしさで、「ああ、私は年取って汚れたなあ・・」と思わずにいられなかったです。

すずぱんを焼いているのは中学生。
ご自身のブログ「すずぱん天然生活」で「若き発酵伝道師」と称されています。
高江共同売店には週2回納品、あとはイベント会場で出店をするとき以外には、すずぱんを味わうことができません。


どうですか? 辺野古や高江に行きたくなってきたでしょ?
おいしいパンを食べながら座り込み!

白いパンと黒い猫
今日焼いたのは、白いパン。
いや、取り出してみたら白かったパン。
寒くて発酵が足りないからかな?

最低が最高2011年03月06日 23時08分22秒

天気予報では、明日の最低気温は17度だそうです。
で、最高気温が17度。
一日のうち、いつが最低でいつが最高なのか。
雨も降るらしいので、ベランダの洗濯物を部屋の中に移動しました。

昨日の夜は寒かったので、ヒーターをつけました。
この冬は、よくヒーターを使ったなあ・・・だけど今晩が最後だろうな、と思ったのですが、どうなることか。

ヒーターに集まる犬猫

大変だ・・・2011年03月11日 20時31分33秒

耕されて、きれいに畝が作られている広大な畑が津波にのみこまれていた。
プラスチックケースが流されて渦を巻いている、と思ったら、大量の乗用車が渦を巻いているのだった。
空港の滑走路が土砂で埋まっていく。
原子力発電所で緊急事態らしい。

実家や友達に電話してみるがつながらない。
複数の友達から同じような内容のメールが届いた。
「大きな地震。今まだゆれてる」
地震から2時間後に届いたのだ。
こちらからのメールは届いたのかどうか・・・。

電話が鳴ったと思ったら、宮古島の友達からだった。
「仙台の妹と連絡がとれない。ネットで安否がわかるらしいから調べてほしい」
すぐ調べたが、伝言はなかった。
友達に、携帯電話から伝言を聞く方法を説明する。
「171に電話してね、伝言を聞くときは2を押して、相手の電話番号(おうち電話)を押すの」
「わかった。やってみる」

ニュージーランドの地震のあと、買ってきたままずっと放置していた「ガラス戸に貼るシート」(商品名忘れた)を貼った。
ガラス戸が割れても飛び散らない(はずだ)。
だけど、どんな対策をしても、大きな災害の前にはひとたまりもないんだな。
だけど、できることはやっておこうと思う。


今日は、ケビン・メアさんが、どんなに沖縄の人の気持ちを逆なでしてきたか、をくだくだ書こうかと思ったのだけれど、完全に吹っ飛んでしまいました。

覚える? 書く?2011年03月28日 22時23分40秒

家はもちろん、生活を支えていたすべてを失った人たちが、避難所で助け合い励まし合っているのを、電気水道ガス完備のわが家のテレビで見ています。
被災した人たちを見ていると、こちらがどれだけ励まされることか。

私も、いつ避難所暮らしになってもおかしくない。
そのとき、あの人たちのようにできるかな。
やらないとね。お手本を見せてもらったのだから。

私もまた、あの人たちと同じ日本に生まれたのだ。
地震も津波も乗り越えようとする人たちと同じ国に。
私は生まれて初めて、日本に生まれたことを誇りに思いました。



避難している人がこう言っていました。
「携帯を置いてきてしまったから、娘と連絡ができない。携帯番号って覚えられないでしょ、長くて」

そうだよね、と心底同感しました。
自分の番号さえ覚えていない人だって多いと思う。
たとえ覚えていても、地震のショックで忘れてしまうこともあるだろう。

そこで、私は考えた。
1年くらい消えないインクで、体のどこかに書くのだ。
描くくタトゥーだってあるのだから、できるのではないか?
特定検診に行ったら、サービスでやってもらえるってのはどうか?

なんていいアイデアだ! と友達に話したら、
「タトゥーなんていやだ。痛そうだし」。
いや、書くだけだけど。
「体に書くくらいだったらパンツに書く! 全部のパンツに書いておくの。新しいパンツを買ったらすぐに書いておく。パンツだったらいつもはいているからね」

おお! その通りです。私の負けです。

私と同じく、携帯番号を覚えられない人は、ぜひ、パンツに書きましょうね!