悪い星の下 ― 2011年05月14日 23時18分34秒
帰省すると、実家近くの友達と会って、ランチをするのが常です。
友達とは、中学1年で同じクラスになって以来の腐れ縁です。
体育の時間の持久走で、私たちふたりは、それはそれは熾烈な最下位争いをしたものよ。
ゴールまであと5メートルのところで抜かれた私がビリでしたが。
しょっちゅうランチに繰り出しているわけだけど、どうやら彼女も私も、良くないお店を選ぶ能力があるんだわ。
以前入ったラーメン屋さんは、注文してからなかなか出てこなかった。やっと出てきたと思ったら、ぬるいラーメンとぬるい春巻きだったのでした。
体育の時間の持久走で、私たちふたりは、それはそれは熾烈な最下位争いをしたものよ。
ゴールまであと5メートルのところで抜かれた私がビリでしたが。
しょっちゅうランチに繰り出しているわけだけど、どうやら彼女も私も、良くないお店を選ぶ能力があるんだわ。
以前入ったラーメン屋さんは、注文してからなかなか出てこなかった。やっと出てきたと思ったら、ぬるいラーメンとぬるい春巻きだったのでした。
どうやって作ればあんなにぬるくできるのか。謎だわ。
二人とも、不運には慣れているので、淡々と食べましたよ。
二人とも、不運には慣れているので、淡々と食べましたよ。
そのあとお店はなくなっていたそうです。そりゃそうだ。
私たちが出会った頃、田んぼが広がっていた場所にビルが建ち並んで、お店がいっぱいできているので、食べるところは選び放題です。
「リンガーハットは沖縄にもあるよ。大戸屋もできた。ケンタッキーもある。うどん屋さんも。牛丼も」
全国チェーン店はスルーして、新しくできた駅ビルの中からチョイスすることにしました。
「ラーメンがいいかな。ピザもいいね。和食も捨てがたい」
二人が選んだのは「自然食バイキング」というお店でした。
おいしくて体にいいものがたくさん食べられそうではありませんか。
「ちょっと高いけどここにしよう」
窓際の明るい席に案内されました。
さあ、どんなお料理があるかな?
お皿にいっぱい盛るぞ~と意気込んだのですが、んんん?あまりお料理の種類がないよ・・・。
メインのお料理はどれ?
二種類ある煮物だけ????
こまごまあるのは、生野菜の入れ物で、それだって種類も量もたいしたことない・・・。
でも、しかたないからお皿に取って、お茶碗にご飯、お椀に味噌汁をよそいました。
ぺちゃくちゃおしゃべりをしながら食べて、お皿がカラになってきたころ、お互いにこんな感想を言い合いました。
「おいしくないね」
「どれもおいしくないね」
「お皿も平たくてお料理が乗せにくいね」
「テーブルも狭いし」
「このサラダの大豆、固いよ。妙に小さいし」
「豆が古いんだよ」
すべてにおいておおはずれだったのですが、味噌汁を入れた木のお椀がまたすごかった。
ふちが欠けまくりです。
「こんなお椀、見たことないよ」
「見事だね。ビンテージお椀」
「ガラスのコップが曇っているのも素晴らしいね」
デザートのケーキを持ってきました。
フォークでつつくとぽろぽろ分解してしまい、なかなか食べられません。
「とてもよく乾燥しているね」
お店を出たあと、「リンガーハットのほうがよかった。おいしいよ」「吉野家にすればよかったかな。おいしいよね」と話しながら帰りました。
悪い星の下に生まれた私たちではありますが、あんなお店に出会うなんてなかなかできるものではありません。
次に帰省したときは、リンガーハットかな。
いや、また新たなおおはずれを求めて、さまよう私たちなのだろうな。
私たちが出会った頃、田んぼが広がっていた場所にビルが建ち並んで、お店がいっぱいできているので、食べるところは選び放題です。
「リンガーハットは沖縄にもあるよ。大戸屋もできた。ケンタッキーもある。うどん屋さんも。牛丼も」
全国チェーン店はスルーして、新しくできた駅ビルの中からチョイスすることにしました。
「ラーメンがいいかな。ピザもいいね。和食も捨てがたい」
二人が選んだのは「自然食バイキング」というお店でした。
おいしくて体にいいものがたくさん食べられそうではありませんか。
「ちょっと高いけどここにしよう」
窓際の明るい席に案内されました。
さあ、どんなお料理があるかな?
お皿にいっぱい盛るぞ~と意気込んだのですが、んんん?あまりお料理の種類がないよ・・・。
メインのお料理はどれ?
二種類ある煮物だけ????
こまごまあるのは、生野菜の入れ物で、それだって種類も量もたいしたことない・・・。
でも、しかたないからお皿に取って、お茶碗にご飯、お椀に味噌汁をよそいました。
ぺちゃくちゃおしゃべりをしながら食べて、お皿がカラになってきたころ、お互いにこんな感想を言い合いました。
「おいしくないね」
「どれもおいしくないね」
「お皿も平たくてお料理が乗せにくいね」
「テーブルも狭いし」
「このサラダの大豆、固いよ。妙に小さいし」
「豆が古いんだよ」
すべてにおいておおはずれだったのですが、味噌汁を入れた木のお椀がまたすごかった。
ふちが欠けまくりです。
「こんなお椀、見たことないよ」
「見事だね。ビンテージお椀」
「ガラスのコップが曇っているのも素晴らしいね」
デザートのケーキを持ってきました。
フォークでつつくとぽろぽろ分解してしまい、なかなか食べられません。
「とてもよく乾燥しているね」
お店を出たあと、「リンガーハットのほうがよかった。おいしいよ」「吉野家にすればよかったかな。おいしいよね」と話しながら帰りました。
悪い星の下に生まれた私たちではありますが、あんなお店に出会うなんてなかなかできるものではありません。
次に帰省したときは、リンガーハットかな。
いや、また新たなおおはずれを求めて、さまよう私たちなのだろうな。
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