地震に自信2011年05月18日 23時01分09秒

子供の頃、地震が起こったらどうしようと思うと、恐くて恐くてたまらなかった。(今でも恐くてたまらないがそれはさておき)
母にそう告げると、母は自信満々にこう言うのだった。

私は鳥取大地震(1943年9月)を体験している。
それはそれはすごい地震だった。
あんなに大きな地震を、生涯で二度、体験することはないだろう。
私の生涯のみならず、あんたの人生でも起こらないよ。
それぐらい大きな地震だったからね。

その堂々たる主張に根拠があるのかないのか、私の悩みはさらに深まったが、母の話は地震の時の思い出話につながっていく。

家はかろうじて倒壊を免れたが、家の土壁がほとんど崩れ落ちていたこと。
リウマチで寝たきりだった祖母(母の母)が起きあがって、生まれたばかりのイトコ(母の長兄の子供)を抱っこしていたこと。
地震の通り道があって、道路の片側の家は全部倒れているのに、反対側は残っていたりすること。
地震の前に、朝早く起きて勉強していると、地面がぼうっと光るので、不思議だったこと。
戦時下で被害が報道されず、直下型で広範囲に揺れたわけではないので、鳥取で地震があったことを知っている人が少ないということ、などなど。



図書館で「日本の自然災害」という本があったので、鳥取地震の項目を読んでみた。
軍隊がすぐに来て支援しているが、「空襲で被害を受けたときの予行演習として派遣された」のだそうだ。

母にそのことを告げると、「予行演習か・・・。兵隊さんが来てくれて、頼りになるなあと心強く思ったんだけど・・・」と言っていた。


同じ頃、東南海地震、三河地震、南海地震と大きな地震が起こっている。
続けて地震が起こることもあるのだから、気をつけた方がいいよね。
原発をお持ちの地域は特にね。