沖展に行きました ― 2008年04月07日 11時19分59秒

昨日は蒸し暑くてよく晴れた日曜日でした。
沖展の最終日だったので、行ってきました。
沖展とは・・・日本に日展があるごとく、沖縄に沖展があるのです。説明終わり。
しかも今年は60回。
この数字に胸が熱くなります。
砲弾の嵐で地形さえ変わってしまうほどの激戦のあと、米軍の管理下に置かれた沖縄の人々が、20万柱の遺骨を少しずつ集めながら、衣食住すべてに不自由しながら、それでもきれいなものが見たかった。
絵や書、織りや染め、焼き物や漆器が見たかったのだと思います。
紅型の筒書き(布地に糊で絵を描く)には、砲弾の先っぽを切って穴を開けて使うなどの工夫をしながら、戦後の沖縄はやってきたのです。
沖展の特徴は、老若男女だけでなく、幼児、赤ちゃんまでが普通に作品を見ているところでしょう。
芸術に興味のある人もない人も、とにかく来ちゃう。
そんなイベントです。
だから、良し悪しが全然わからないワタクシも平気な顔で会場を回ります。
・・・その絵の前は、いつも人だかりが出来ていました。
「へのこ、へのこ」というささやきが交わされていました。
リボンをつけた鉄条網をコラージュした絵でした。
平和を願う寄せ書きを貼りあわせて、ジュゴンの形になっています。
そんなアピールのしかたもあるんだなあ・・・と感動しました。
人を立ち止まらせた大賞を授与したいです。
湿度を保ったまま、気温がぐんぐん上がっていきます。
沖縄っぽい季節がやってきました。
微生物の皆様と共に、季節の変わり目を元気に満喫したいです。
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