2代目2009年06月05日 23時58分00秒

ぴぐモンとナマコじゃないニャンギラス

早くお散歩に行こうよ~
新しいゴミばさみ持っていこ!
と笑顔で誘うぴぐモンと、ナマコにしか見えないニャンギラス。



百円ショップには、いつもお客さんがいっぱい。
でも、私はここ何年も足を踏み入れていなかった。
百円ショップは、私には全然お得じゃない。
なぜなら、買う物買う物ことごとく全部ハズレるからです。

先がゆがんでいて、つまめないピンセットとか。
持ち帰って洗ったら割れたお皿とか。
2回使ったらファスナーが壊れた洗濯ネットとか。
力を入れて書いても複写が薄い伝票とか。
いろいろな失敗を繰り返しているうちに、さすがの私も気がついた。

百円ショップは私にとっては高くつく。

そんな私が禁を破って、百円ショップで買いました。
「2代目マイごみばさみ」です。

私が選んだごみばさみは、百円ショップのくせに315円だったから、お値段にふさわしく長持ちしてもらいたいものです。
いや、今までの失敗を帳消しにするほど長持ちしてもらっても、いっこうにかまいません。


長いことつき合ってきた初代マイごみばさみは、二つに割れてしまい、自らが燃えないゴミとなってしまいました。

実は、初代マイごみばさみには悪いのですが、初代と私の相性は全然良くなかったです。
今さら悪口を言うようで心苦しいですが、奇妙にしっかりした作りだったためか、全力で握らなくてはごみがつまめなかったのです。
ごみばさみとしてどうよ、と思います。

初代は、バブルまっただ中の頃、生協のカタログで買ったものです。
ごみばさみといえどもバブっていて、高かったです。

結局私は、百円ショップのお買い物も失敗し、高い物を買っても失敗しているのではなかろうか。
となると、私に残された道は「もらう」か「拾う」だな。

お月様お願い2009年06月10日 00時06分58秒

梅雨に入ったはずなのに、沖縄は晴れの日が続いています。
毎晩毎晩、お月様がきれいに見えます。

お月様を見ると、キヨシローの歌を思い出してしまう。

♪お月様お願い あのこを返して♪ だったり、
♪ハイウェイのお月様 いつもいつもそばにいて♪ だったり、
♪ジンライムのようなお月様♪ だったり。

CDやDVDを持っているんですけど、今はまだ全然聴けません。
タイマーズなら、キヨシローじゃなくて似た人なので聴けるかな?と思ったんですけど、本人そっくりだからやっぱりまだ聴けないなあ。


以下、ただの思い出話でございます。

高校の頃、深夜放送を聞いていたら、北山修が「レコードにあなたの声も入れましょう。方法は二つあります」と盛んに言っていました。
フォークの歌い手が大勢出演するコンサート(当時はライブとは言わない)があり、そこにオーディションで選ばれた歌い手も参加できる。コンサートは実況録音のレコードになるとのこと。
「もう一つの方法は、会場に来て何か叫ぶことです。それが録音されるかもしれません」

叫び声がレコードに入ったら、末代までの恥だわよ、と私は思いましたが、オーディションでどんな人が選ばれるのか、非常に興味を持ちました。
それがRCサクセションだったのです。

ラジオで「泥だらけの海」を聞きましたが、そのときすでにキヨシローは「ガッタガッタ・・・」と言っていました。
もっとこの人たちのことを知りたいなあ、と思いましたが、北山修はコンサートの司会もしたはずなのに、曲を事務的に紹介するだけ。
多分、相性が合わなかったのではなかろうか。


何ヶ月か経ってから、実況録音(死語)のLPレコードが発売されました。
私は買わなかったのですが、買った友達は「失敗したなあ」と言っていました。
友達の感想はこうでした。
「いろんな人が出ているのに、RCサクセションしか良くない」
借りて聴いた私の感想。
「ほんとうだ。まったく同感です」
というわけで、ファンになってしまったんでした。

バスがない!2009年06月11日 23時31分27秒

「箱に入ってみて!」「いやです」

ビールの箱にスライディングで飛び込む、まるちゃんという猫の動画を見ました。(「特訓するねこ。」で検索すると画像が見られます)
うちの猫さんもやってくれないかな。
そしたら人気者になれるのに。
ビールの箱を無理やり押しつけてみたら、噛んでいました。
ニャンギラスも、うちではとっても人気者です。(そのほかの犬猫も)



平和祈念資料館の展示物を見に行こうとしたのであります。

いつもなら車で行くのですが、近い将来に脱クルマをめざしていることもあり、バスを使うことにしました。

6月なので、人々が米軍に追われて逃げまどったコースを歩いてみるのが本筋なのですが、体力気力が非常に弱っちいために断念。

私が今住んでいる地域の人たちは、疎開を断り、日本軍と行動を共にして南部に逃げたそうです。
なぜなら「軍隊のそばが一番安全だと思った」と、証言集に書いてありました。

さて、平和祈念資料館へ行くバスを調べてみてビックリ!
空港やバスターミナルから1本では行けないのです。
途中でバスを乗り換えないと、ひめゆりの塔にも平和の礎にも行けません。
知らなかった・・・。
米軍基地以外の沖縄の地面を全部道路で埋め尽くすくらい道路を作っているのに、バスが通っていないとは。
しかも、乗り換えるバスは一時間に1本弱ですよ。
県の予算を使っても、空港→バスターミナル→ひめゆり資料館→平和資料館というバスを走らせてほしいと強く思います。

でも、炎天下なかなか来ないバスを待っていても、銃撃されるわけではないので、それだけでもありがたいと思った方がいいのか・・・。


さて展示を見終わった私がバス停に行くと、バスは行ったばかり。
時間がたっぷりあるので、次のバス停まで歩くことにしました。
すると・・・何の匂いかわからないのですが、いやな匂いが充満しているのです。
畑が多いので、農薬だろうか、と思いながら歩いていて、次のバス停にたどりつきました。
そこは、産業廃棄物処理場でした。
いやな匂いの元はそこからだったのです。

激戦地だったところに、産業廃棄物処理場。
ばちあたりな気がしてしかたありません。
じゃ、どこに処理場を作ればいいのか、と聞かれても困ってしまうんですけど。

初めての「スローバラード」2009年06月15日 00時19分18秒

またまたキヨシローの思い出でございます。

高校の頃、ふと気がつくと、どこの友達のうちでもテーブルでご飯を食べるようになっていた。
だけど、うちではずっと座卓。冬は掘り炬燵。
ご飯は家族揃って食べる。
昭和だなあ・・・。

日曜日は、みんなで夕飯を食べたあと、みんなでNHK大河ドラマを見る。

うちでは、チャンネルを変える権利は姉だけが持っていた。
ほかの家族は全員、「自分がチャンネルを変えるなんておこがましい」と心の底から思っていたので、争議にはならない。

大河ドラマが終わったあと、姉がチャンネルを回した。
偶然か、姉が見ようとした番組だったのかわからないが、変な声で歌うグループが映った。
「あっ、RCサクセションだ!」

放送が始まったばかりのテレビ神奈川。
ヤングインパルスという公開生放送の番組に、RCがレギュラーで出演していたのでした。

それから毎週、大河ドラマが終わると「それっ」とばかりにテレビ神奈川を見るようになった。

RCは10分か15分をそっくり持たされていて、3曲歌う。
おかっぱ頭に鉢巻きを巻いたキヨシローは、とてもかわいかった。

祖母は耳と目が悪かったので、大河ドラマをテレビの至近距離で見ていたのだが、その続きでキヨシローもかぶりつきだ。
「かわいげな。男か、女か」
「男だよ~。キヨシローっていうんだよ」

そのかわいげな男が、軽いおしゃべりをしたと思うと、歌い出すとアレである。
鉢巻きから汗が伝って、涙のように流れる熱唱だ。
「泣きょおる。かわいそうになあ。キヨシロー・・・」
もしかして、祖母が一番のファンだったかも。

RCは、自分が持たされた時間を、実に自由に好き放題に使っていた。
たとえば、「ラジオは音が途絶えると放送事故だが、テレビは映ってさえいたら放送事故ではない」と言って短い曲を3曲やり、あとは黙ったまま映っていたことがあった。

アイデアはすごいんですけど、「キヨシロー、歌わんのか?」と不思議がっている祖母に説明しづらい。
だいたい、「ヤングインパルス」なのに、「ヤングインポルノ」と言うし。

毎週毎週、「そう来たか! よくやるよ・・・」と呆れたり笑ったりした。
コミックバンドかと思えば、歌い出すとアレである。

(ずっとあとになって、RCやタイマーズがテレビ番組で物議をかもすことがあったが、当時のヤングインパルスを見ていた人にとっては、デジャヴみたいなものです)

そこで初めて「スローバラード」を聞いたときのことを覚えている。

♪きのうは車の中で寝た♪とキヨシローが歌ったとき、会場は大笑い。我が家でも大笑いだったのだ。
どうせこいつは、家を閉め出されて、寝るところがなかったんだな、と思ったからだ。

それまで、自転車の歌を多く歌っていたから、車に乗っているとは誰一人(?)想像しなかった。
曲が終わったとき、全員「あっ私は今何を聞いたんだ?」ときょとんとした。
すごいのを聞いちゃったことはわかるんだけど、どうリアクションしたらいいのかがわからない。
分類に困る歌と言いましょうか。
今なら「キヨシローの歌」と分類すればいいんですけどね。

「ぼくの自転車の後ろに乗りなよ」も、牧歌的な裏声で始まって、突然ハードになる。
そのたびに、80歳目前の祖母も高校生の私も「ああ・・」とため息をついていたものだ。

もし、私が祖母の年まで生きることができたら、きっとそのときもまだ、キヨシローを好きなのだろうな。


さて、キヨシローへのインタビューで、とても印象深かったやりとりを書きます。
インタビューの意図とは答えがずれているんですけどね。

Q「まちがいない、オレの子だ」と確信するのはどんな瞬間ですか
A「眠るときもいっしょにいるし、朝、目覚めたときからいるのだから、それでいいのだ。もしもオレの子じゃなくても、もうオレの子だよ」

壊れた眼鏡2009年06月20日 11時21分00秒

ふわふわ毛玉はぴぐモン。あとは猫ズ。

犬猫の毛を梳いて、ごっそり収穫したところです。
猫の毛は、クルクル丸めるとお団子になりますが、犬の毛はふわふわ状態のまま。
猫はファーミネーターという毛梳きを使います。「自分から先にやれ。もっとやれ」と黒白が小競り合いになります。
犬はワイヤーの歯がついたブラシを使いますが、嫌がって逃げ出すので毎日は無理。



先日、近いところを見ようと眼鏡を外したところ(この描写が物語るのは、私の人生の長さだわ~)、真ん中からポッキリ折れてしまったのです。

作ってから一年もたっていないのに・・・。

肉体労働で採用されたアルバイトが、レジ係に移行したとき、必要に迫られて作った遠近レンズの眼鏡です。
レシートを確認するときに、いちいち眼鏡を外せないですからね。

以前作った眼鏡は、なかなか壊れなかったので、プラスチックレンズに細かい傷がつき、♪曇りガラスの向こうは風の街♪になるまで使っていました(使いすぎかも)。
でも、最近作った3本の眼鏡は全部ツルから先にダメになっていて、寿命が短いのです。

ツルが弱くなっているのか、安いのを買うから仕方ないのか?

でも、家で壊れたので助かったわけで、これがレジに立っている時とか、運転している時でなくてよかった、と思います。



壕から掘り出された泥だらけの遺品の展示に、壊れた眼鏡があったりすると、頭を抱えてうずくまりたくなってしまう。

私は、小さいときからかなりの近視だったので、小学生ですでに眼鏡をかけていました。
眼鏡がなかったら、暮らせないのです。
今だったら、「壊れちゃった。しょーがないなー。さて眼鏡屋さんに行くか」と財布を持って出かければいいのですが、戦場で眼鏡が壊れたら、その瞬間から逃げる足場さえわからなくなることでしょう。

私にとって、ひときわ悲しい遺品が、壊れた眼鏡なんです。