非暴力・無暴力 ― 2007年07月21日 23時25分06秒
犬は、本能があるので、いろんなことを生まれたときから知っている・・・と思っていた。
でも、そうでもない場合もある。
ぴぐモンを拾って数ヶ月たった頃だったと思う。
散歩の時に、ほかのわんちゃんのお散歩に遭遇した。
そのわんちゃんは、ご用をしたあとに地面を両手両足でカキカキしていた。
そういえば、ぴぐモンはそういう行動をしたことがない・・・と思いながら、そのわんちゃんを眺めていた。
その時、ぴぐモンは、私よりももっと熱心にわんちゃんを見つめていた気がする。
「あんなことしてる。ぼくもやらなければ」と思ったんだろうな。
ぴぐモンが地面をカキカキするようになったのは、その直後からなのだ。
テロテアさんもカキカキしない犬だった。
ぴぐモンがカキカキするのを見て、「やってみましょうねー」とカキカキするようになった。
テロテアさんはおっとりしているので、カキカキしても「・・・よいしょ・・・よいしょ・・・」という感じで動作がゆっくりしていた。
そのほんわかしたお尻のラインがたまらなくかわいい。
テロテアさんがやってきたのは、ぴぐモンを拾った半年後のこと。
毛玉だらけで、いつ着けたのかわからないキチキチに締まった首輪とノミ取り首輪をはめていた。
首輪を外すには、一度少し締めて、金具を穴から抜かなくてはならない。
たとえ1ミリでも締めることは不可能だったので、ハサミをこじ入れて、なんとか首輪を切って外すことができた。
お手もお座りも何ひとつとして躾けられていない。
「おいで」と言われて、大喜びで近づいてきても、床にモノサシが落ちていたらそこで立ち止まって困っているのだった。
座椅子が空いていると、テロテアさんはそこで丸くなる。
先輩猫が来て「どいて」と主張すると、テロテアさんはすぐ譲った。
そんなテロテアさんだけれど、保護された子猫を先輩猫が威嚇したときは、間に入って子猫を守ろうとした。
先輩猫が、テロテアさんにビシバシ猫パンチをくらわせても、反撃したことは一度もない。
テロテアさんは、どうしてそういうことができたのだろう?
誰かに教わったとは思えない。
お手本を見たわけでもないのに、テロテアさんはそうしたのだ。
人間は、暴力という手段を知っているから、一生懸命「非暴力」であろうと努力しなくてはいけない。
でも、テロテアさんは、「非暴力」でなくて「無暴力」だった。
誰に対しても威張らなかったし、卑屈にもならなかったテロテアさん。
テロテアさんを見送って、3ヶ月経った。
テロテアさんが教えてくれたことの大きさを思うと、たじろいでしまうほどだ。
テロテアさん、
今日は辺野古で大変なことがあったんだよ。(←基地建設阻止にリンクしてます)
だから、テロテアさんのお顔が見たくなりました。
テロテアさん、私たちのそばに来てくれて、ありがとう。
尊敬してるよ、テロテアさん。
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